2月11日 わんこそば記念日 出雲そばの日
高橋 バイトの先輩。記念日に詳しい。そばはかけそばが好き。
田中 バイトの後輩。「〜っす」が口癖。そばはざるそばが好き。
武 高橋家に住み着く男性の幽霊。ラップ音は「バチン」。そばは焼酎が好き。
ここはとある郊外のマンションの一室。
「はいお待ちどうさま」
「ありがとうございます!いい香りっすね〜」
「さて味は…うん、美味い!」
「美味しいっすね!スープもいい感じっす!しっかし店長は蕎麦も打てるんすね〜」
「俺も知らなかった。店長のおすすめコーナーで特製手打ち蕎麦セットなんて売ってるの初めてみたよ」
「また最近ハマってるってやつっすかね?ほんとにあの人はなんでもできますね…」
「何が本業なのかわからなくなってくるよな。さて、食べながら明日からの予定を確認するかね」
「そうでした。前々から言っていた天橋立に行く予定がついに明日になったので、その予定確認のため高橋さんの家に来たんでした」※7月21日、2月2日参照
「なんだ、その説明口調…」
「ちなみに今日は建国記念の日で祝日、ぼくと高橋さんはコンビニの日勤を終わらせてきた後っす」
「だから誰に対する説明なんだよ…まあいいか。明日は新幹線で行くからな。時間を間違えないようにしないと」
「まかせてくださいよ!令和の宮本武蔵とはぼくのことっす!」
「遅刻エピソードで有名な人じゃねーか。ところで荷造りは終わってるのか?」
「昨日のうちに終わらせてますよ!1泊2日っすからね。しっかり準備しないと」
「さすがに天橋立まで行って日帰りはキツいからな…」
「でも楽しみっすね!今日は早く寝るようにします!」
「それがいい。しかし、この蕎麦、美味いな。あと一人前ずつあるけど、おかわりいる?」
「いいんすか⁉︎ぜひお願いします!」
「了解。でもちょうどよかった。今日は蕎麦を食べようと思ってたんだよ」
「フフフ、高橋さんがそんなことをいうとは、これは記念日関係に違いないっす!今日はそばの日っすね?」
「いや、そばの日は10月8日だ。今日はわんこそば記念日と出雲そばの日だね」
「くっ…外しましたか…ていうかわんこそばも出雲そばも今日が記念日なんすか?何かの語呂合わせとか?」
「いや、たまたまみたいだな。わんこそば記念日はわんこそば全日本大会が毎年この日に行われてることに由来してる」
「ふむふむ」
「出雲そばの日は1638年のこの日に信濃国松本藩の城主だった松平直政公が出雲国松江藩への国替えを命じられたことに由来してる。この人が蕎麦職人も一緒に連れてきたことから出雲そばの歴史が始まったらしい」
「へー、ほんとに日付は偶然なんすねぇ」
「それにわんこそばと出雲そばはどちらも日本3大蕎麦ってとこもすごい偶然だよな」
「それはたしかにすごいっす!3大蕎麦のあと一つは…宇都宮焼きそばとかっすか?」
「なんで急に焼きそばになるんだよ…長野県の戸隠そばだな」
「その戸隠そばの記念日は今日だったりしないんすかね?」
「それは聞いたことないな。まず戸隠そばの記念日自体なかったはず」
「それは惜しいっすね…そうだ!この話を聞いてる皆さんの中でどなたか戸隠そばの記念日を作ってくれる方はいませんか〜?」
「えっ、なに、ここでの話ってどっかで公開されてんの?」
「少しでも作ってみようかな、って思った方には武さんからのメールが強制的に届きまーす!」
バチン!
「怖えよ…心霊現象じゃねーか…いや、心霊現象なんだけどさ…」
遅くなりました…明日こそ頑張ります。