2月3日 節分 大豆の日 巻寿司の日
高橋 バイトの先輩。記念日に詳しい。節分はとりあえず豆を食べる。気がついたら一袋食べちゃう。
田中 バイトの後輩。「〜っす」が口癖。節分はとりあえず恵方巻を食べる。「何を考えながら食べたらいいんだろう?」と悩みながら完食する。
武たち 高橋の家に住み着く幽霊一家。3人+きゅうりの馬。
ここはとある郊外のコンビニ。
「おっ、0時過ぎたな。先に休憩入る?」
「ふふふ…」
「…?どうした?」
「日付が変わったということは、今日はあの日っすね!」
「あの日?2月3日…ああ、せ」
「そう!節分っすよ‼︎」
「お、おう…すごい勢いだな…」
「さあ、高橋さん!早速豆をまきましょう!ほら、ぼく用意してきたんで!」
「準備万端だな…でも、バイト中に豆まくなよ。せめて終わってからやれ」
「そんな⁉︎こうしてるうちに鬼が来たらどうするんすか⁉︎『お前も鬼にならないか?』とか言われちゃいますよ⁉︎」
「なんで上弦の鬼が来るんだよ…豆まきすると掃除が大変だから自分の家でやりなさい」
「ちぇー」
「しかし豆まきか…一人暮らし始めてからはやってないな」
「あら、そうなんすか。こういう行事は欠かさずやってるイメージでした。やっぱり掃除が面倒だからっすか?」
「それが大きいけど、今は武さんたちがいるからってのもあるな」
「あー、『魔を滅する』と書いて『魔滅』っすからね。武さんたちは魔って感じじゃないっすけど…どうなるかわからないっすね」
「前に豆まきしていいか直接聞いたんだけどさ。『わからないけど、少なくとも店長のおすすめコーナーで売ってある豆だけはやめてくれ』って言われたよ」
「えっ?ど、どういうことっすか?」
「よくわからんが全てを滅するほどの力を秘めてるらしい。一緒に売ってる柊鰯も持って帰らないようにって言ってたな」
「そんな代物をコンビニで売っていいんすかね…でも節分の行事といえば、忘れちゃいけないのがありますよね!」
「行事…恵方巻か?」
「大正解っす!正解者の高橋さんにはぼく特製の恵方巻をプレゼントしまーす!」
「えっ⁉︎いいのか⁉︎っていうか手作り⁉︎」
「ええ!頑張って作ったんすよ!味わって食べてくださいね!」
「めっちゃ嬉しいわ!ありがとう!」
「ふふん!ところで節分に関連した記念日ってのもあるんすか?」
「ああ。それこそ巻寿司の日ってのと大豆の日ってのがある。巻寿司の日は節分、大豆の日は2月3日だな」
「えっ?節分って2月3日固定じゃないんすか?」
「昔の暦に基づいて決められるからな。少しずれることがあるんだ。まあ1985年から2020年まではずっと2月3日だったからそのイメージが強いかもな」
「あれ?2021年って2月3日じゃなかったでしたっけ?」
「いや、2月2日が節分だったぞ。ここから30年くらいは4年に1度、2月2日が節分になる」
「そうなんすか⁉︎うーむそれなら今すぐ豆まきするしかないっすね!」
「いや、全然関係ないだろ…」
「死ぬ…‼︎死んでしまうぞ杏寿郎 豆をまけ‼︎豆をまくと言え‼︎」
「誰が杏寿郎だ。それにどの立場の人なんだよ」
連日遅くなり申し訳ありません。