2月2日 街コンの日
高橋 バイトの先輩。記念日に詳しい。街コンは2回参加したことがある。男友達が1人できた。
田中 バイトの後輩。「〜っす」が口癖。街コンは参加したことがない。実は合コンもない。
ここはとある郊外のコンビニ。
「そういえば高橋さん、いつだったか宮島に行くって言ってませんでしたか?」
「宮島…ああ、あの街コンで出会った人との話か」※7月21日参照
「それっす。秋頃に行くって言ってませんでしたっけ?」
「あの話は無くなったんだよ。相手の方が別の街コンで彼女ができたらしくてな。わざわざこっちのために時間使わせるのもなんだし無しにしてもらったんだ」
「あら、そうなんすか。せっかくお土産でもみじ饅頭10箱ぐらい買ってきてもらおうと思ったのに…」
「そんなに食べるのかよ…あ、でも今日の店長のおすすめコーナーに大もみじ饅頭が売ってたぞ」
「見ました見ました!おっきいっすよねー ぼくの手のひらより大きいっすよ、あれ。とりあえず3箱買いました」
「いや買い過ぎだろ…」
「あ、そうだ!その話をしたときにぼくとあそこに行くって約束したじゃないっすか!あの…日本三景の…龍巻閃・『凩』でしたっけ?」
「天橋立な。飛天御剣流に引っ張られすぎだろ。でもそういやそうだったな」
「じゃあ早速行きますか!タクシー呼びますね!」
「行動が早すぎる!お互いバイト中だから行けないっつーの。しっかり予定立ててからにしよう」
「絶対っすよ!嘘ついたら針串刺しの刑っすからね!」
「怖えよ…でも約束な」
「はい!…高橋さんは最近も街コンには行ってるんですか?」
「いや、最近は行ってない。正直俺には向いてないかな…」
「ふーん。そもそも街コンってどんな感じなんすか?」
「大元は『街を盛り上げる合コン』の略で、地域の活性化と出合いの場の創出を目的にしたものなんだ。舞台となる街の中にいくつかの会場があって、その中を参加者は自由に移動しながら出会いを探すってものだな」
「へー!大規模なイベントなんすね!」
「最近はもう少し小規模に、一つの店で、とかいうのが多いけどな」
「なるほど。でも参加者が多いと出会いのチャンスも多そうですね」
「逆にしっかりアピールしないとそのまま終わっちゃうけどな」
「あー、それは高橋さんに向いてないかもしれないっすね」
「何も言い返せないのが辛いとこだな…ちなみに今日は街コンの日だったりする」
「街コンの日っすか?それはまたどうして?」
「元々の街コンは男女がそれぞれ2人1組で参加する形式だったんだよ。それで2月2日ってわけだ」
「2人1組って…ぼっちの高橋さんはどうやって参加したんすか?」
「ぼっちは余計だ。最近は1人で参加できる企画も多いんだよ」
「それなら高橋さんも安心っすね!いやー、よかったっすね!」
「うるせえ!それに最近は特定の人を対象にした企画もあるな」
「特定の人というと?」
「特定の職業の人限定とか、趣味を持った人限定とか。アニメオタク限定なんてのが代表例だな」
「それは楽しそうっすね!高橋さんも記念日好き限定の街コンに参加すれば同志が見つかるじゃないっすか!」
「そんなニッチな企画はねえよ」
投稿が遅くなり申し訳ありません。