1月29日 タウン情報の日
高橋 バイトの先輩。記念日に詳しい。タウン情報誌はよく読む。遠い地域のものを読むのも好き。
田中 バイトの後輩。「〜っす」が口癖。タウン情報誌はたまに読む。友達と一緒に読んで、気になったとこに行くのが好き。
ここはとある郊外のコンビニ。
「あっ!おすすめコーナーに店長のフリーペーパーがあるじゃないっすか!」※7月29日参照
「そうなんだよ。久しぶりだよな」
「高橋さん、もう中身見ましたか?」
「いや、まだ見てない」
「じゃあ早速一緒に見ましょうよ!どうせお客さんも来ませんし。ほらほら先っぽだけでもいいっすから!」
「変な言い方をするんじゃねぇ。まあいいか。見てみようかね」
「そうこなくっちゃ!では早速。えーと、特集は『店長おすすめ!この店周囲の飲食店!』っすね」
「おっ、そういうの助かるな。どんな店が載ってる?」
「えーと、あの美味しい洋食屋さんとか、この店の前の居酒屋さんとか載ってますね。へー、ベトナム料理の店なんてあるんすね」
「あー、あの地下にあるやつだろ?タイ人の旦那さんとインドネシア人の奥さんがやってる」
「…なんでベトナム料理なんすかね?あ、健康的な食事が売りの健康食堂とかいう店が近日オープンらしいですよ!」
「新規の店の情報も載ってるんだな。どんな料理を出すんだろう?」
「えーと、とりあえずオートミール食べ放題らしいですね」
「それはほんとに健康的なのか…?」
「他にも美味しそうなお店がいっぱい載ってますよ!今度どこか行ってみましょうよ!」
「ああ、ぜひ行こう。しかし、今回は特にタウン情報誌みたいな内容だな」
「あ、編集後記にそのことが書いてありますね。『発行日である1月29日がタウン情報の日なので、地域の情報を多めに載せてみました♪』だそうですよ」
「そうなのか。まあなんだかんだでこの辺りの情報が1番役に立つしいいことだね」
「あれ?今日は『俺のアイデンティティがー』って怒らないんすね?」
「最近自分を見つめなおしてみて、記念日だけが俺のアイデンティティというわけではないんじゃないかと思い始めてな」
「あ、あの高橋さんがそんなポジティブな思考を…感動っす!ぼくは嬉しいっすよ!」
「そこまで言われるほどだったのか、俺は…」
「大きな一歩っすよ!ちなみに高橋さんの思う、記念日以外の自分のアイデンティティってどんなことっすか?」
「そうだな…幽霊に取り憑かれてるとか、交通事故に遭いやすいとか、強盗によく襲われるとか、かな」
「…それはアイデンティティというよりデバフでは…そ、それよりですね!なんで今日はタウン情報の日なんすか?」
「1973年のこの日に日本初のタウン情報誌の『ながの情報』が発行されたんだ。それにちなんでタウン情報全国ネットワークが制定した記念日だな」
「なるほど〜タウン情報誌か〜 よし!ぼくも自作のタウン情報誌をつくります!名前は…『田中タウン』で!」
「なんか新しい街の名前みたいになってるけど…それでどんな情報を載せるんだ?」
「そうっすね…あ!この辺りのおすすめランニングコースなんてどうっすか!毎日走りながらいろんなコースを作ってるんすよ」
「おっ、それは需要ありそう。景色のいいコースとかな」
「でしょ!これは100万部突破しちゃいますかね?」
「う、うーんそれはどうだろう…ちなみにコースの距離はどのくらいなんだ?」
「短いのから長いのまでいろいろありますよ!だいたい20kmから60kmぐらいっすかね」
「できたらもう少し短いのが欲しいかな…」
遅くなりました。申し訳ございません。