1月26日 コラーゲンの日
高橋 バイトの先輩。記念日に詳しい。コラーゲンといえば手羽先。
田中 バイトの後輩。「〜っす」が口癖。コラーゲンといえばフカヒレ。
ここはとある郊外のコンビニ。
「店長のおすすめコーナーで健康食品特集やってるじゃないっすか?」
「ああ、やってるね」
「健康食品ってほんとに健康にいいんすかね?」
「うーん、一概には言えないけど何かしら効果があるものが多いんじゃないかな」
「そうっすかねぇ。なんか胡散臭い気がするんすよね…食べたら脂肪を燃焼しやすくするとか、視力が良くなるとか、1粒で400m走れるとか」
「グリコが混じってないか?まあ全面的に信用できるかといわれると俺もそうではないけど。あ、でも店長特製の健康食品シリーズはなんか効きそうな気がする」
「どうせそれも変な呪いとか呪術とか使ってるんじゃないんすか…?」
「この前店長に聞いたときは『大丈夫、大丈夫!軽いのしか使ってないから!』って言ってたな」
「使ってるのは否定しないんすね…やっぱりぼくは健康食品は信用しないっす!」
「一定の効果はあると思うけどな。でも田中くんもコラーゲン入りのゼリーとかちょくちょく食べてなかったっけ?」
「あれはその…お肌にいいって聞いたんで…」
「ふーん」
「なんすか⁉︎美を追い求めるのがそんなに悪いんすか⁉︎」
「いや、別に悪いことないだろ。むしろそんな感じで自分が気に入ったのは試してみるぐらいの感覚でいいんじゃないかな?もちろんどんなものも摂り過ぎは良くないと思うけど」
「…そんなもんっすかね」
「そんなもんさ。でも前まではコラーゲンとか食べても意味ないだろって思ってたなー」
「どういうことっすか?聞き捨てならないんすけど」
「だって別に食べたコラーゲンがそのまま肌とかにいくんじゃなくて、消化されて分解されちゃうんだからさ。別に意味ないだろって思ってたよ」
「なるほど。でも前までは、ってことは今は違うんすか?」
「ああ、いろいろ調べて今は効果があるんじゃないかって思ってるよ。なんか分解された後のペプチドが体内で作用するんじゃないかっていわれてるらしい。いろんな検証結果も出てるらしいしな」
「へー。でも高橋さんが調べたりするってことは…高橋さんも湯上がりすべすべ赤ちゃんプルプルゆでたまご肌を目指してるんすね!」
「なんだその欲張りセットみたいな肌は…いや今日がコラーゲンの日って記念日だからだよ」
「なーんだ…でもなんで今日がコラーゲンの日なんすか?」
「株式会社ニッピコラーゲン化粧品が制定した日なんだけど、1960年のこの日にニッピの前身である日本皮革株式会社の研究員、西原富雄さんがコラーゲンの可溶化に成功して特許を申請したことに由来してるらしい」
「可溶化?」
「コラーゲンは溶けにくい物質だったらしくて、それを溶かすことに成功したんだ。そのおかげでいろんな化粧品や食品にコラーゲンが使えるようになったらしい」
「なるほどー その西原さんのおかげでコラーゲン入りのゼリーが食べられるってわけっすか。しかしコラーゲンの日まであるとは…記念日も奥が深いっすね」
「まあ毎年いろんな記念日が新しくできてるしな。俺もまだ全部は把握できてないと思う」
「なるほど!高橋さんはようやくのぼりはじめたばかりなんすね!このはてしなく遠い記念日坂をよ!って感じっすね!」
「それ超絶打ち切りのやつだろ…」
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