1月22日 カレーの日
高橋 バイトの先輩。記念日に詳しい。好きなカレーはビーフカレー。
田中 バイトの後輩。「〜っす」が口癖。好きなカレーはバターチキンカレー。
ここはとある郊外のマンションの一室。
「あー…喉がガラガラっす…」
「まああんだけ歌えばな…でもやっぱり歌上手いね」
「ふふん!そうでしょ!でも、高橋さんも人をのせるのが上手いんだから!おかげでアンコールを2回も受けちゃったじゃないっすか!」
「いや、アンコールは君が要求してきたんだろ…楽しかったけどさ。ほら、生姜湯。暖まるぞ。はちみつを少し入れると喉にもいいんじゃないかな」
「ありがとうございます!あ〜暖まる〜」
「しかし君はしれっとうちにくるようになったな。今日はあまりに自然すぎて、家着くまで疑問に思わなかったわ」
「このコタツの一画はぼくの定位置っすからね!ほら、手を伸ばせばみかんがあり、傍には読みかけの漫画が置いてある、最高のくつろぎ空間っすよ!」
「せめて漫画は片付けて帰れ」
「まあまあ、いいじゃないっすか。ぼくはくつろげて嬉しい、高橋さんはぼくが家に来て嬉しい、ほら、一石二鳥っすよ!」
「…まあいいけどさ。あんまり遅くならないようにな」
「了解っす!えーと、菩薩掌が炸裂したとこまで読んでたから…九十九が四門開けたら帰ります!」
「そうか。さて、俺は何をしようかな…?カレー作りの予定だったけど、夕飯ももう食べたし…」
「カレー作り?あっ、そういえばこの前店長のおすすめコーナーで店長特製カレースパイスを売ってましたね」
「そうそう。それを試してみようと思って材料も準備はしてるんだ。ちょうど今日はカレーの日だし」
「カレーの日っすか。あれっ?いつだったか6月にカレーの日があるって言ってませんでしたっけ?」
「よく覚えてるな。あれはカレー記念日だよ。6月2日だね」※8月2日参照
「そうでしたか。ところでなんで今日はカレーの日なんすか?」
「1982年のこの日に全国学校栄養士協議会が給食の統一メニューとしてカレーライスを提供したことに由来してる。全日本カレー工業共同組合が制定した記念日だ」
「給食のカレーはその日が始まりなんすね。カレーってテンション上がりますよね!給食のメニューがカレーの日は体温が1℃くらい高かったっす」
「そんなにか…まあカレーは嫌いな人の方が珍しい料理ではあるな。カレーに関する記念日もいくつかあるし」
「ほうほう。たとえばどんな日があるんすか?」
「えーと、カレーの日にカレー記念日、2月12日はレトルトカレーの日、ボンカレーの日で、3月2日はご当地レトルトカレーの日だ。あと7月22日が夏ふーふースープカレーの日で10月3日はごめんなさいカレーの日、12月1日はカレー南蛮の日だな」
「めっちゃありますね!やっぱりカレーは大人気なんすねぇ。…よし!高橋さん!今からカレー作りましょう!」
「えっ?今から?」
「ええ!やっぱりカレーの日にはカレーを作らないと!記念日マイスターの名が泣きますよ!断じて小腹が空いたから夜食にカレーが食べたくなったわけではないっすよ!」
「…まぁいいや。じゃあ手伝ってもらっていいか?」
「もちろんっす!えーとたしかこの前持ってきたエプロンがこのあたりに…」
「私物持ち込みすぎだろ…俺の家だぞ…」
連日遅くなり申し訳ありません。