1月21日 スイートピーの日
高橋 バイトの先輩。記念日に詳しい。スイートピーは白が好き。
田中 バイトの後輩。「〜っす」が口癖。スイートピーはピンクが好き。
ここはとある郊外のコンビニ。
「高橋さん、明日暇っすか?」
「明日?特に用事はないけど、どうかした?」
「じゃあカラオケに行きましょう!カラオケ!」
「あれ?一昨日ぐらいに友達と行ってなかったか?」※1月19日参照
「それが一回行ったら歌いたい歌がどんどん出てきてですね。今すぐカラオケに飛び出して行かんばかりなんすよ」
「そんなにか…うん、いいよ。行こう」
「やった!じゃあ明日ここに集合にしましょう!えーと、午前8時集合でいいっすかね?」
「めっちゃ早いな⁉︎ 夜勤明けにその時間はさすがにきついわ…」
「冗談っすよ、冗談。13時はどうっすか?まだ少し早いっすかね?」
「いやいいんじゃない。昼ごはんもどこか食べに行くかね」
「決まりっすね!いやー、腕が鳴りますね!ん?この場合は『喉が鳴る』ですかね?」
「なんか別の意味になりそうだな。ちなみに歌いたい曲ってのはどんなのなんだ?」
「いろいろあるんすけど…ほら、この前店長のおすすめコーナーで『店長の青春の歌ランキング!』って特集やってたじゃないっすか?」
「あー、やってたな。店の売り場で個人的なランキング発表するってどういう企画だよ…って思ったけど」
「まあそれは否めないっすけど…でも昭和の名曲が多くてですね。家で調べてたらどハマりしちゃって!やっぱりいつの時代でも名曲は名曲っすね〜」
「なるほど。それで歌いたくなったと」
「そうっす!明日は昭和の名曲100曲メドレーやりますからね!お楽しみに!」
「何時間歌うつもりだよ…」
「あ、何か曲のリクエストとかありますか?歌えそうなやつならアンコールのときに歌いますよ!」
「俺がアンコールすることは決まってるんだな…でもそうだな…赤いスイートピーは歌える?」
「松田聖子さんっすね!まかせてくださいよ!赤いスイートピーも青い珊瑚礁もピンクのサウスポーもいけます!」
「最後のは別の人だと思うけど…でもよければ聴きたいかな」
「了解っす!この曲好きなんすか?」
「それもあるし、今日はスイートピーの日なんだよ」
「スイートピー?あれって春の花じゃなかったでしたっけ?」
「たしかに春が最盛期なんだけど、冬に咲くのもあるらしい。それとこの時期が一番香りが豊かで綺麗に輝く…といわれているそうだ」
「へぇー」
「記念日は日本スイートピーの会が制定したものだ。スイートピーの花弁が左右対称に3種類あって、旗弁、翼弁、舟弁って名前で、それぞれ1枚、2枚、1枚あることから1月21日になったらしいが…」
「が?」
「赤いスイートピーがリリースされたのが1月21日なんだよな…多分こっちに寄せるために理由がつけられたんじゃないかと思ってる」
「あー、それはありそうっすね。赤いスイートピーは名曲っすもん。店長のランキングでも3位ぐらいだったはずっす」
「よく覚えてるね。チラ見しただけだから他にどんな歌があったか覚えてないわ。ちなみに1位ってなんだったっけ?」
「えーと、たしか古今和歌集だったと思います」
「いや、たしかに歌だけどさ…」
大変遅くなり申し訳ありません。