1月19日 空気清浄機の日
高橋 バイトの先輩。記念日に詳しい。パナソニックの空気清浄機を使っている。
田中 バイトの後輩。「〜っす」が口癖。シャープの空気清浄機が気になる。
貴子 高橋家に住み着く女性の幽霊。元オン(元怨霊)。
ここはとある郊外のコンビニ。
「今日友達とカラオケに行ったんすよ」
「ほう」
「バイト先の記念日に謎に詳しい先輩から、今日はカラオケの日だって聞いたことがあったのを思い出しまして」
「俺じゃねーか。たしかにそんな話をしたことあったね。カラオケは楽しかった?」※10月17日参照
「めっちゃ楽しかったっす!でも歌い過ぎてちょっと喉が痛いっすね」
「あー、若干声枯れてるもんな」
「そうなんすよ…町内会ベスト7といわれたぼくの美声が…」
「…なんか地味に順位上がってないか?」※12月3日参照
「まぁいいじゃないっすか。とりあえず店長のおすすめコーナーでのど飴買ったんで、これでケアしようと思います」
「そういや今日は冬ののど飴とたまごボーロ特集やってたな」
「のど飴はわかるんすけど、なんでたまごボーロなんすかね…?」
「さあ…?深く考えたら負けなやつじゃないかな」
「そうっすね。でものど飴特集は個人的に超助かりますねー 風邪とかも喉から症状が出るんで」
「この前風邪引いたときもそうだったね」
「なのでこの時期は加湿器が欠かせないっすね。そういえば高橋さんも家で加湿器使ってましたよね?」
「いや、使ってないぞ。あれは空気清浄機だよ。加湿機能もあるけど使ってない」
「あれ?そうなんすか。その割に高橋さんの家って乾燥してない気がするんすけど」
「事故物件だからな。いつもジメジメしてるんだよ」
「なるほど。…なるほど?納得していいんすかね…?」
「まあ事実そうなんだからしょうがないだろ。あ、そういえば今日はカラオケの日だけど、空気清浄機の日でもあるな」
「空気清浄機の日っすか」
「ああ。日本電機工業会が制定した記念日で空気清浄機の認知度向上と正しい使い方を広めるのが目的だそうだ。日付は『119』で『いいくうき』の語呂合わせから」
「へー。でも空気清浄機っていろんな種類があるじゃないっすか?あれってどういう基準で選んだらいいんすかね?」
「まずは何に重きを置くか、じゃないかな。フィルターの違いで集塵と脱臭のどっちが得意かってのが変わるらしい」
「ふむふむ」
「あとはそれこそ加湿機能がついてるか、とかな。田中くんならそれは必須なんじゃない?」
「たしかにそうっすね。あ、あとあれが気になるっす。えーと、あの、バーニングプラズマみたいなのが出るやつ」
「ウルトラマングレートじゃないんだから…プラズマクラスターのことか?」
「それっす!なんか強そうっすよね!でもほんとに効果あるんすか?」
「うーんどうだろ…?いろいろと実証実験はされてるんだけど、どれも6畳くらいの空間での話なんだよな…締め切った一室とかでなら効果があるんじゃないかな」
「高橋さん、詳しいっすね。これはプラズマクラスターの日があるということっすね!」
「ああ。11月11日はプラズマクラスターの日だ」
「あ、ほんとにあるんすか…そういえば高橋さんはなんで空気清浄機を買ったんすか?」
「あれは元から設置されてたんだ。大家さんが自腹で買ってくれてな」
「へぇー!太っ腹っすね!」
「前は貴子さんがやんちゃで、よく壁に血の手形をつけるって心霊現象を起こしてたからな。部屋が血生臭いことが多かったんだよ」
「それはやんちゃで済ませていい話なんすかね…」
投稿が遅くなりすみません。季節労働者なもので…