1月18日 118番の日
高橋 バイトの先輩。記念日に詳しい。118番はまだかけたことがない。
田中 バイトの後輩。「〜っす」が口癖。正直海上保安庁と海上自衛隊の違いがよくわかってない。
ここはとある郊外のコンビニ。
「高橋さん、今まで何度か119番かけたことがあるって言ってたじゃないっすか?」※11月9日参照
「ああ、そんな話したね」
「じゃあ110番はかけたことあります?」
「それも何度かあるよ。それこそ交通事故のときとかはどっちにもかけるし」
「あ、そっか。てことは何度か警察のお世話になったんすね」
「なんか語弊のある言い方だな…間違ってはいないけどさ」
「ぼくはどっちもないんすよねー 実際かけるとなるとテンパりそうっす」
「かけなきゃいけない時点で緊急事態だからな。初めてかけるときは110番と119番、どっちがどっちだか一瞬わからなくなったわ」
「テンパってるとぼくもそうなりそうっすね…でも3桁の電話番号のものって慌ててなくてもごっちゃになったりしません?」
「あー、わかるわ。時報と天気予報とかね」
「それっす。えーと、時報が117…あれ?177でしたっけ?」
「いや117であってる。177が天気予報だな」
「やっぱり間違えやすいっすよね…よし!『時報っていいな』で覚えます!これで間違えないっすね!」
「でもその語呂合わせ、『天気予報っていいな』でも成り立つんじゃない?」
「…もう!またごっちゃになったじゃないっすか!」
「悪い悪い。ほら、店長のおすすめコーナーの絶対にズレない時計を買ってやるから」
「時計ってこれただの時計の絵じゃないっすか?」
「ああ、『11時7分を指してる時計の絵』だな」
「ああ、これで時報にかけられると…二度手間じゃないっすか…」
「まあとんちは効いてるけどな。たしかに絶対ズレないだろうし」
「そうかもしれないっすけど…」
「まあ時報の番号を覚えればいいだけの話だけどな。忘れても104で番号を聞いてもいいし」
「104って番号案内でしたよね。他に3桁の電話番号って何がありますかね?」
「電報の115とか、通話中だった相手の電話が終わったら教えてくれる159とかあるね」
「あっ、そんなサービスがあるんすか⁉︎めっちゃ便利じゃないっすか!」
「まあ固定電話相手にしか使えないけどね。あとは海上保安庁緊急電報電話番号の118とか」
「海上保安庁?それはどんなときにかけるんすか?」
「海での事件、事故が起こったときにかける番号だよ。ちなみに今日は118番の日って記念日だ。この番号の存在を広く知ってもらい、海の安全を守るって目的の日だな」
「へぇー 海上保安庁って正直よくわかってないんすけど、どんな組織なんすか?」
「国土交通省に属する組織で、海に関するいろんな仕事をしてるんだけど、その中に海の警察、消防の仕事が含まれてるんだ。いってしまえば118番は海における110番と119番を足したようなものだね」
「それはすごいっす!なるほど、てことは海で麦わら帽子を被った海賊を見かけたら118番通報すればいいんすね!」
「それ多分海賊王目指してる人だろ…海軍の方がいいんじゃないかな…」