表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日は何の日  作者: 毎日がエブリデイ
222/365

1月17日 防災とボランティアの日

高橋 バイトの先輩。記念日に詳しい。ボランティアは参加したことがある。

田中 バイトの後輩。「〜っす」が口癖。ボランティアに興味がある。

ここはとある郊外のコンビニ。


「地震って怖いっすよね」


「それはそうだが…いきなりどうしたんだ?」


「ほら、今日って阪神・淡路大震災が起こった日じゃないっすか。テレビでも特集をやっててですね。当時の被害とか聞くと恐ろしいなって思って」


「なるほど、そういうことか」


「ぼくは生まれる前の出来事なんでよくわからないんすけど、やっぱり当時は大混乱だったんすか?」


「いや、俺も当時まだ生まれてないから…」


「またまた!それじゃ高橋さんがまだ20代みたいじゃないっすか!」


「みたい、じゃなくて20代だっつうの!」


「まぁ冗談はさておきですね、やっぱり日頃から災害には備えとかないといけないっすね」


「そうだね。今日は阪神・淡路大震災を受けてできた防災とボランティアの日だしな」


「防災はわかるんすけど、ボランティアっすか?」


「ああ。当時学生を中心としたボランティア活動が活発に行われて、日本のボランティア元年っていわれるほどだったらしい。それを受けてボランティア活動への認識を深め、災害への備えの充実強化を図る目的で閣議決定されたのが、この記念日だ」


「へー、国が決めた日なんすね。でも、ボランティアかぁ…高橋さんはそういうの参加したことあります?」


「一回だけあるな。どんどん参加したくはあるんだが、ちょっと前まで貧乏学生しててバイトでそれどころじゃなかったし、最近は研究関連もあってなかなか参加できないしな」


「高橋さん、ときどき前は貧乏だったって言ってますけど、何かあったんすか?」


「大したことじゃないんだけど、一回ほぼ一文無しになったことがあってな。その時期は大変だったんだよ」


「いや大したことあるでしょ…何があったら一文無しになるんすか…?」


「まあいつか話すよ。でもボランティアへの参加はできてないけど、義援金の募集があれば少額だけどおくるようにはしてるかな」


「なるほど、そういう貢献の仕方もありますね!それならぼくにもできそうっす。ボランティア参加もやってみたいっすけど」


「興味あるなら店長にノウハウ聞くといいかもな。あの人ときどき『ちょっと行ってくるわ!』って言って、ボランティアに参加しに行ってるから」


「そうなんすか。仕事休んでっすか?」


「いや、仕事もしながら」


「あの人はほんとに超人っすね…」


「ああ。仕事量が尋常じゃないからな。大きな災害が起こると、この店でも義援金の募集をしたりしてるよ。あと店長のおすすめコーナーに義援金パイが並ぶな」


「義援金パイ?」


「店長手作りのパイなんだけど、売り上げを全部義援金として送るっていう商品なんだよ」


「それはいいアイデアっすね!また売られることがあればぼくも買いたいっす!」


「でも美味すぎて大人気商品なんだよな…大災害が起こると、パイが売ってないか見に来る客が大勢いるわ」


「それは若干不謹慎な気が…」

連日投稿が遅くなり申し訳ありません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ