9月22日 花園ラグビーの日 B.LEAGUEの日
高橋 バイトの先輩。記念日に詳しい。スポーツを観るのは好き。やるのは苦手。
田中 バイトの後輩。「〜っす」が口癖。スポーツを観るのは好き。やるのはもっと好き。
ここはとある郊外のコンビニ。
「夜はだいぶ涼しくなってきましたね」
「まだ日中は暑い日が多いけどな…でもだいぶ過ごしやすくはなってきたな」
「秋の気配っすね。高橋さんは秋といえばなんの秋っすか?」
「そうだな…読書の秋かな」
「あー、読書もありっすね」
「おっ、意外だな。また陰キャだってバカにされるかと思ったよ」
「失礼な!ぼくだって読書の素晴らしさぐらいわかりますよ!ぼくがバカにするのは高橋さんの陰キャっぷりだけっす」
「そこまではっきり言われると怒る気もしなくなるな…田中くんは秋といえばなんなの?」
「ぼくはもちろんスポーツの秋っすね!血反吐はくには夏がいいんすけど、楽しむのは秋がもってこいっすね」
「当たり前のように血反吐をはくんじゃない。でも俺も運動しないとな。ようやく骨折も治ったし」※8月15日参照
「あ、じゃあ一緒に運動しましょうよ!ほら、店長のおすすめコーナーにアメフトの用具一式が売ってますよ!」
「いきなりアメフトはハードル高いな…また骨折するわ。ちなみにアメフトやったことあるの?」
「アメフトはないっすね。ラグビーなら助っ人で参加したことありますよ」
「ラグビーねぇ…怪我しなかった?」
「あんまりしなかったっす。3回トライとりましたよ」
「めっちゃ活躍してんな…ラグビーといえば今日は花園ラグビーの日だな」
「花園ってあの高校生の大会をやってるとこっすか?」
「そうそう。東大阪市の花園ラグビー場のことだ。ラグビーの理解を深める、そしてラグビーのまち、東大阪をアピールするって目的に制定されてる。日付は2019年にラグビーワールドカップの初戦が花園で行われた日からきてるそうだ」
「へー。高橋さんはラグビーのルールはわかるんすか?」
「それこそこの前のワールドカップを観て、少しわかるようになったぐらいだな。それまでは全然知らなかった」
「うん、でもそこそこ知ってるなら大丈夫っすね!今度ラグビーやりに行きましょう!知り合いに社会人のクラブチームに所属してる人がいるんで、多分参加させてもらえますよ!」
「全然大丈夫じゃねえ。絶対怪我するわ」
「大丈夫ですって!その知り合いがいうには、逆に激しいスポーツだからこそ気を引き締めてやるから滅多に怪我しないらしいっすよ」
「なるほど…一理あるかもしれん」
「まあこの前会ったときには松葉杖ついてましたけど…」
「怪我してんじゃねーか!もう少しコンタクトの少ないスポーツがいいかな…たとえば…バスケットボールとか」
「おっ、バスケもいいじゃないっすか!でもこんなに具体的に出てくるってことはもしかしてまた記念日っすか?」
「お見通しだな。今日はB.LEAGUEの日でもあるんだ」
「B.LEAGUEってバスケのプロのリーグでしたっけ?」
「プロの中でトップのリーグのことだな。2016年のこの日に初年度が開幕したことが日付の由来だ」
「なるほどー でもバスケなら2人でも1on1ができますし、コミュ障の高橋さんでも安心っすね!」
「うるせえ!しかし自分で言い出しててなんなんだが、正直あんまりやったことないんだよな…田中くんはバスケットボールも上手いの?」
「任せてくださいよ!『トラベリングマスター』とはぼくのことっす!」
「それ反則だろ…」