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四話 勇者?を見つけた

ふむ。この魔力反応の位置的に、予定通りの森に転移しているようですね。

そして、こちら側を目指しているのか薄い魔力反応が近づいている。


どうやら勇者は森を遭難せず、無事森を抜けられそうですね。

移動速度的にも何かに追われているようではないですからセイゲンさんには、はっきりと場所を教えずにそれとなく方向を伝えますか。


「セイゲンさん、勇者様らしき反応があちらの方角から感じます。やはり、位置的に私の魔術に干渉してしまったようですね。本当に申し訳ない」



「いや、不慮の事故だろう。サルート殿も巻き込まれた側の者ですから、そう責任を感じないでくだされ。それにちゃんとこうやって捜索に協力してくださっていること自体で十分ですよ。ではこのまま馬車を進めて直接そちらに向かいましょう。」


まあ、この大陸に住む魔術師だと言うが、魔術師とは魔法使いのことだろうが服装といい黒髪黒目の容姿は珍しいを通り越して怪しい。

だが、転移魔法を使えるという点ではかなりの実力だろうからこの者も教会で囲いたいものだな。

エリー様もこの者が逃げ出さないよう注意してと仰っていたから隙は見せないようにせねば。



馬車の中でそのまま、魔力反応を追う。

あと少しで森を出られそうですね。

とりあえず無事に会えるだろうことがわかったことですし、今後の行動を考えておかないといけません。

まずは勇者に会ったらこの召喚神の力をこっそり返さないといけない。

それに、この方々から逃げる算段をつけておかないといけませんね。

まあ、転移魔術でさっさと逃げてしまうのが一番ですね~となると別の街や国にしたいところですが、この国や教会を調べたいですから姿を変えて先ほどの街に潜り込みますか。


よく考えたらこの見た目は目立ちますから、魔術で書き換えますか。

おっとそうこうしている間に目視できる距離まで来てますね。


「セイゲンさん勇者様はあの方じゃないですか?」

高校の制服を着ているが何故かローブを纏った、黒髪の長髪を風に揺らしながら歩く少女。

顔立ちも見るからに日本人のようですね。

召喚神も相変わらず日本人が好きのようだ。




ふう、もう一時間くらい歩いたんじゃないの?

リアルな森をスリッパで歩くのはかなりしんどい。でも、だんだん日の明かりが木々の間を縫って入り込む量も増えてきてるから森は無事に抜けれそう。

でもこれからほんとにどうなるのかな~。

色々と不安な未来を想像しながらペタペタ歩く。



やっと森を出れた~。

やった出てすぐの所で街道みたいなところに出れた!

でもどっちに進めば街に近いのかな?

右に続くまっすぐな道の先を見ると森のなかに入るのか先が見えない。

そこで左を見ると草原が広がっているが遠くに城壁らしき人工物の雰囲気がするものを見つけた。

よしよし、私けっこう運いいのかも。あ、でも運がよかったらこんなことにもなってないかぁ~。

そう思いながらも左側の道に沿って歩き始める。



右側の道の先の森から出てくる馬車に気づかず。






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