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「儂の名は創造神。ふぉふぉ、おめでとう君は死んだのじゃ」
本当に真っ白い空間で、無駄にイケメンなお爺さんにとても失礼な事を言われました……殴ってもいいかな?
ーーいやいや、別にこんだけイケメンだったら俺みたいに死ぬまで童貞なんて事もないんだろうなとか思ってムカついたからじゃないよ?
「どうして、私は死んだのでしょうか?」
そうだ、俺は部屋で美味しくオカズをいただいていただけだぞーーいやまさかアレか! ……そんなはずはない
「君の死因は、ズバリ……隕石が見事に頭にクリティカルヒットしたわけだのぉ。いやはや、運がいいのやら悪いのやら」
ふざけんなぁー、隕石当たるってどんな確率だよ! いや、アレじゃないだけマシなんだが……
「死んだ後は、天国に行けるんですかね? それとも……まさか地獄ですか!」
ニタリと創造神様が陰を含んだ笑みを浮かべる。あ……まさか本当に地獄行き?
「喜べ、君には儂の管理する世界に転生して貰う」
……転生? あのチーレム、成り上がり、ウハウハのアレですか
「魔法は?」
「もちろんあるぞ」
「魔物も?」
「一杯おるぞ」
「可愛い女の子も?」
「当然じゃろ? エルフもドワーフもライカンスロープも他にもいっぱいいるはずじゃ」
ーーテンプレーキタァァァァァァー! もう残すのはチートただ一つだけだよ
「あの、創造神様……チートを頂けたりなんかできたり……」
「せっかちな奴じゃ。慌てなくてもチートは逃げてかんぞい」
創造神様は、呆れたように首を振ると俺の頭をガチッリと掴む
「今から、君が得られるであろう最上のスキルを付与する。少し痛むかもしれんが我慢するのだぞ?」
「……ヘッ? イギャャャャー」
ちょっと、どころじゃないです。頭に串を何本も刺されて、脳みそをシェイクシェイクして、目が飛び出るかと思ったわ!
「君に、与えられたスキルはマタタビ体質じゃな」
「…………」
「君に、与えられたスキルはマタタビ体質じゃな」
聴こえなかった訳じゃない、あの痛みを乗り越えた先が、なんの役にも立ちそうにないスキルだから唖然としてるんだよ
「何かの間違いじゃないですか?」
「正しく、そのスキルは君が得られるであろう最上のスキルじゃ」
何それ、悲しい。お前にはマタタビがお似合いですってか? 一体何の役に立つんだよ! 一体どこにチート置いて来たんだ
「ーーやり直してください」
体面とかを気にしている場合じゃない。俺はなんの迷いもなく土下座をした
頭を下げるくらい痛くも痒くも無い。プライドなど母親のお腹に置いて来ている
「……すまんの、時間切れじゃ」
顔をあげれば自分が白く発光していた
「勇者召喚のようじゃ……困った事があれば神殿に来い。相談くらいは乗ってやるでの……グッドラック」
創造神様はサムズアップして俺を見送ってくれた……ふざけんなクソジジィィィー
俺は心の中だけで悪態を叫んだ
今やってる作品の合間にまったりとやっていく所存です。文章力向上の為に頑張ります