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ネガティブ 2連発 IV(二編)

久々の更新。

今回は、ネガティブでいきますよ……

ママレードをなめながら



すっと開くコンビニの自動ドア

センベイがおがレジ袋持って出てくる

いらいらイバラは当たり前

それはヒトゴミから出たサビ


酔って歌って誤魔化ごまかして

スッカラカンになったつもり

仮面はカモンさウエルカム

ヒトにはセンベイ食わしとけって

遠慮したいよ……


指に残ったママレードでもなめながら……







作家の穴倉あなぐら



寒い穴倉のなかで

書いては眠り、眠っては書く


あの頃の大地は、まだここにあります

あの頃の笑顔は、まだここにあります


何かを追っていたあの頃

追いついてしまった今

追いついてしまったけれど、笑えずにいる僕

あなたはもう、ここにはいません



今になって気がついた

僕のインクからにじみ出るもの

あなたがここを出ていったというのに

僕はいまだ、同じインクを使ってる……



あなたを追いかけていたあの頃

今はかげを追いかけている

追いかけてはいるけれど、僕は笑えない

あなたはもう、ここにはいません



あなたはもういない

でも、大地が呼びかけて、笑顔がにじむ

僕は影を追っている

ずっと、

きみの影を追いかけているんだ!




ポトリと落ちてシミになっていく

僕のインクは、透明なんだ。






満員電車に乗ると、伊坂幸太郎氏の『グラスホッパー』を思い出す、檸檬 絵郎なのでした。




『作家の穴倉』のほうは、私の大好きなアントン・チェーホフの戯曲『かもめ』のトレープレフをモティーフにしたものです。『かもめ』は青空文庫で検索すれば出てくるのでね、読んでみてください。

って、この戯曲はいろいろなところでご紹介しているので、一人くらいは読んでくれているはず……

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