ネガティブ 2連発 III(二編)
今回のは……、
割りと本当にネガティブになってたときに書いたものです。そう記憶しています。
もちろん、こういう感情も大事なものだと思ってるからこそ、残してたものであり、こういう形で公開することになったわけですがね。
甘え
「甘え」って、甘いと思うでしょ
実は結構 苦いんだ
飲み薬みたいな味がして
それでいて、毒にしかならないんだ
ハニーのような快楽は味わえやしない
べとべとまとわりついて、汚れていくだけさ
辛い、嫌だ、嫌だ、離れろ
言葉並べたところで 逃れられない
嫌だ、嫌だ、「甘え」なんか
って言ってることさえも「甘え」に他ならない
雪
向かい側の窓を見ていた
ぼうっとしていた
白く湿っていた
一面そうだった
眼を閉じた
何も変わらない
白く湿っている
一面そのままだ
あと 3駅ばかり揺られていられることが
僕にとってこの上ない救いのようだ
疲れたよ
自分の息だけ聴いていたい
疲れたよ
ずっとこの姿勢でいい
疲れたよ
流れていかなくていいから
一歩踏み出したくなんかない
あと 2駅ばかり揺られていられることが
僕にとってこの上ない救いのようだ
疲れたよ
この箱の中で終わりでいい
疲れたよ
ずっとこの視界でいい
疲れたよ
流れていかなくていいから
一歩踏み出したくなんかない




