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団子のようなまん丸が
団子のようなまん丸が
僕の心に
いつからだろう?
いつ生まれたんだろう?
みたらし団子のような
金色に包まれて
なあ……
いつ生まれたんだろう?
プラスチックの容器の底に
貼りつくみたいに
たったひとつ、すとんと
腰を据えた
深紅の流砂の果ての
最たるところで
気づいたときにはすでに
輝いてた
団子のようなまん丸抱えて、僕は
ああ……
今、ここにいる
団子のようなまん丸載せて、僕の心は
今まで……、これからも
団子のようなまん丸が
僕の心に
いつからだろう?
いつ生まれたんだろう?
みたらし団子のような
金色に包まれて
なあ……
いつ生まれたんだろう?
僕は
団子のようなまん丸抱えて
生きてゆく
団子のようなまん丸載せて
一生を送る
団子のようなまん丸は
ずっと僕の心に
団子のような輝きを
放ち続ける
ああ……
K「一体これは、何なんだい?」
L「何なのか、それは重要かい? だって、作者自身でさえも、『白い花』状態かもしれないんだぜ」
K「……」