表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/40

雲のなか

夕日が染めている

広がった鰯雲(いわしぐも)

君の家の錦鯉(にしきごい)

負けてはいないけれど

温かい空気のなかで

またね、と言い合う

冷たい滝の音は

今のところ聴こえない


それなのにどこかに不安を感じてしまう

“永遠”は僕らを見て、どんな笑いを見せるのだろう


君との毎日はかけがえのないもの

いつも信じているのだけど

もしも君のことが嫌いになったら

ただの切れ(はし)になるのだろうか


なんてね……。




ライトの下で

ひとりくつろいでいる

大好きな音が鳴り

君とのメールが始まる


テレビを消して幸せに費やす

でも不安はいつもどこかに潜んでいる


君のための犠牲、そんなのはなんでもないこと

悔いはまったくないのだけど

もしも君のことが嫌いになったら

大きな損失と思ってしまうのだろうか


ごめんね、こんなことを

一人で考えてしまっている

僕の気持ち、飛ばされたくないんだ

クールな自分は嫌だ


“永遠”は僕らを見て、どんな笑いを見せるのだろう


なんてね……。




結局、

今この時を生きている僕には

未来のことはわからないけれど

不安を胸に抱きながらでも

きっと僕は、ハッピーなんだろう





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ