弓矢と目隠し(三編)
サブタイトルの通り、恋愛に関する詩です。
私の心を監禁した罪で訴えます
会話したことはまだないの
顔見知りの犯行ってことね
罪の意識はあるのかしら
そうだといいのだけれど
四方八方、弓引く兵士
うっとりするような歌を歌っているわ
ああ、どうして? どうしてこうなったの?
もう手遅れ、どこへも行けない
花々が咲き乱れる野原の真ん中に
私の心を監禁した罪で訴えます
私の心は黒し
私の心は黒し
塗りつぶしたのはあなたでしょ
私の心は黒し
塗りつぶしたのはあなたでしょ
カウンター越しのあなたの瞳
黄色いランプが優しく照らす
豆の香りはヒキタテ役で
あなたと私ふたりのステージ
何もかもが意味づけられて
行き交うものは素敵な道具
カウンターに肘をつく私の瞳
視線の先はもうずらせない
振り返っても戻れやしない
逃れられないふたりのストーリー
素朴さなんてどこにもなくて
行き交うものは素敵な奴隷
私の心は黒し
塗りつぶしたのはあなたでしょ
私の心は黒し
塗りつぶしたのはあなたでしょ……、
全部あなたのせいでしょ
Your Eyes
待ってるんだから、早くして
気持ちなんて、とうにわかってる
紅潮する頰、何度も見てる
膨張する衝動、抑えなくていいから
時計の針にしがみついて、何もせぬ間に回っていく
求めて、瞬きも止めて
射止めて、息止めてしまうくらい
強引な瞳で努めて見続けて
蹴って飛ばしてしまえばいい、欠点なんてもの
強気続けて、決定するまで、私があなたのものになると
時計の針など忘れてしまえ、早く、ほらこっち見て、怖れずに
求めて、何もかも止めて
射止めて、私のハートを
ハードな欲望剥き出しで、ハードルもものかはと
ワット・タイム・イズ・イット・ナウ、そんなのは禁句
きつく続けて、決定するまで、私があなたのものになると