強行突破01
突如「ポ~ン」と都市全体に響いた後
「中央連邦宇宙都市、ムーンキングダム指令ルオン・カイゼル少佐だ!ただ今我々は帝国軍と交戦中であるが、非常に厳しい状況となっている。そこで誠に遺憾ではあるが当都市を放棄することになった。皆さんの脱出は我々軍人が責任を持って脱出させる。繰り返す当都市を放棄することになった。皆さんの脱出は我々軍人が責任を持って脱出させる。以上検討を祈る。」
その言葉にルークは
「叔父さん死ぬ気か?くそっ!」
艦長席に座ったルークはひじ掛けにあるパネルを操作して
「ユウ!ユウ!」
『何です?ルーク』
「どうにかならね~か?」
『はぁ全く・・・ボクが先に出る!その後ルークは艦を出して脱出艇の前面で敵を迎撃して!ボクのことは気にしないでステーションへ向かって!』
「分かった!」
・・・・・・・・・・・・・・・
シミュレータールーム
「というわけだからボクは行くよ。レイカはブリッジに行って!」
と言いながら出ていこうとすると、
「ユウ!!・・・ちゃんと生きて戻ってきてね!」
思いつめた顔でレイカが声を掛けてきたので、
「ああ必ず!」
そう言って部屋を後にした。
・・・・・・・・・・・・・・・
ブルーノア第一格納庫
そこに白を基調とした青い縁取りの装飾カラーがなされた美しい期待がそこにあった。
ボクは操者用の服に着替え操縦席に乗り込み前面中央にある起動ボタンを押し、魔導エンジンを起動させる。前面の計器パネルを確認・・・よしオールクリア・・・通信用パネルを操作して
「ルーク行ってくる!」
『ああこっちは任せろ!』
「ユウ・キサラギ!バルキリー出る!」
「ウイ~ン、ウイ~ン、ウイン、ウィン、ウィン、バシュッ!」という音と共に後部ハッチより出撃した。
・・・・・・・・・・・・・・・
都市上空宙域
今現在帝国軍ミノタウロス3機インプ10機、連邦軍フェアリーMk3 10機、攻撃機20機が戦闘を繰り広げていた。
インプ操縦席内「ピコン!ピコン!」とレーダーに反応があった。
「隊長!新たに敵影を確認!」
『何機だ!』
「1機です!はっ早い!来ます!」
戦闘宙域に向けて白い機体が迫る。インプ3機が白い機体に向けてエネルギーバルカンを乱射するが、ものすごい速さで宙返りや旋回をして照準が合わなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・
バルキリー操縦席内
「おっと」
すごい勢いで操縦かんを操作してインプからの砲撃を躱す。
「これで!」
バルキリーはガンブレードを砲撃モードで構え「ドゥキュ~ン」と1発発射すると、先ほどの回避で一列に並んでいたインプ3機を同時に撃破した。
「ド~ン!」「ド~ン!」「ドバ~ン!」




