ルイン防衛戦03
北側で戦っているルイン軍は
「状況はどうなっている!」
所々火の手が上がり始めた戦艦アビスのブリッジでエニルは叫んだ。
「被害は甚大であります。このままでは我軍は・・・」
「後方より迫る魔力反応確認!・・・戦艦です。友軍の戦艦です!」
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戦艦ベガ、ブリッジ内
「お2人は、敵旗艦オルトロスへ、GFバルキリー小隊は北軍の救援だ!」
艦長席でベガが指示を出す。
『了解しました。GFワルキューレ、マリーダ機出ます。』
『あっ待ってよ。GFワルキューレ、ソニア機行ってくるよ!』
ソニア機がマリーダ機を追い越し、
『おね~ちゃん、お先に~!』
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北軍と戦っていた戦艦オルトロス
「敵機急速接近!わ~くる!」
ガシ~ン!ソニア機が甲板に着地して、シールドよりエネルギー状の刃が発生して、次々と武装を破壊しだす。
「何をしている!迎撃!迎撃だ!」
「本艦に被害が!それに死角です!」
「GF部隊を呼び戻せ!」
「了解・・・だっダメです。増援のエンジェルタイプに次々と撃墜されています。」
「・・・ええ~い。降伏信号を撃て!」
「よろしいので?」
「貴様は、死にたいのか!」
兵士たちは勢いよく首を左右に振る。
「だったら早くしろ!」
「ハッハイ!」
その後戦艦オルトロスより、降伏を伝える信号弾が上がると、戦艦ヘアリーからも上がるのであった。
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「あれれ、呆気ないね。」
操縦席でソニアが呟く
『本隊に合流して、敵本隊を叩きに行くわよ。』
「ハイハイ、了解っと!」
マリーダ機、ソニア機は南でまだ繰り広げられていた戦場へ飛び立っていった。
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「艦長!グルド艦長!ダメです!敵GF止まりません!GFミノタウロス残数3・・・いえ2!撤退を!」
ウィルオーウィスプのブリッジは大騒ぎである。
たった2機のGFにより、最新鋭のGFミノタウロスが次々と撃墜されているのだから・・・
そして、ミノタウロス部隊を戻したことで、ルイン軍が息を吹き返し帝国軍が劣勢になってしまったのだから・・・
「くっ!やもうえん、撤退・・・」
ドーンと大きな音が鳴り、エンジンブロックから火の手が上がった。
「何だ!状況を知らせろ!」
「上空よりの砲撃です。・・・戦艦?・・・いやGF!先ほどまでミノタウロス部隊を相手にしていた敵GFです。」
それからしばらくして帝国艦隊から次々と降伏を伝える信号弾が上がるのであった・・・




