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ユグドラシル~戦いの果てに  作者: あおい聖
ルイン防衛戦
62/66

迫りくる脅威

 ナリアの港では宇宙から落ちてきたウィルオーウィスプを地上用に改修していた。


「グルド艦長!もうじき改修終わります。」


「分かった。GFミノタウロス部隊を積み込みを開始しろ!」


「ハッ!」


 次々と積み込まれていくGFミノタウロスを見ながらグルドは


「次は北西連邦最大の都市ルインを落とす。他の兵たちにもそう伝えろ!」


「イエッサー!」


 すでにエレメンツから魔導戦艦オルトロス2隻、魔導戦艦ヘアリー3隻、それぞれ搭載GFを搭載しているため全27機のGFが搭載されている。


 これにウィルオーウィスプ1隻、魔導戦艦カブソ2隻が、ここナリアの港から出発する。


 ナリアからの戦力の大半はGFミノタウロスであるためにこちらが主力となる。


・・・・・・・・・・・・・・・


 ルイン基地指令室では


「魔導戦艦5隻がここへ向けて進軍中か・・・舐められたものだな。」


 プルルルとべルが鳴り


「何事だ!」


 モニターパネルが出現して、


『ナリアに潜伏していた工作員より連絡がありました。』


「なに?内容は!」


『魔導戦艦2隻と大型の魔導戦艦1隻の出撃準備をしているとのことです。また、搭載機が全てGFミノタウロスだとのことです。』


 室内にいた首脳陣の間に旋律が走る


「なんと!真か?」


「それが事実なら、ここの戦力だけでは厳しいかもしれん。」


「ガードナ基地は?」


「ダメです。ガードナ基地の戦力は魔物の襲来によりほぼ壊滅的だとのことです。」


「ガーディアンエンジェルよりGFを購入したと情報を得ているぞ!」


「その購入したGFで防衛は可能でしょうが、援軍は不可能かと・・・」


「ならば、中央連邦に援軍要請を!」


「中央連邦は、南東連邦、南西連邦へ大部隊を援軍に出していると聞くぞ!」


「ならどうすれば良いのだ!このままでは勝ったとしても被害は甚大ぞ!次が無いとは限らんのだぞ!」


 すると一番年の若い将校エニル・ルイニス少佐が声を上げる。


「ならば、先ほど上がったガーディアンエンジェルに依頼すればどうか!」


「確かにあそこは新型が多数配備されていると聞くが・・・」


「信用できるのか?」


「寝返ったりせぬか?」


 エニルは更に


「宇宙、並びにドーパンにて連邦軍と共に帝国軍と交戦しています。早々帝国にはつかぬかと思います。」


「それについて情報があります。あの組織の前代表は中央連邦所属とか・・・繋がりとしては連邦と深いはずです。」


 一通り聞いた総司令ケニス・ルイニス少将は


「うむ、背に腹は代えられぬ。至急連絡をとり、救援要請を!」


「ハッ!」

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