迫りくる脅威
ナリアの港では宇宙から落ちてきたウィルオーウィスプを地上用に改修していた。
「グルド艦長!もうじき改修終わります。」
「分かった。GFミノタウロス部隊を積み込みを開始しろ!」
「ハッ!」
次々と積み込まれていくGFミノタウロスを見ながらグルドは
「次は北西連邦最大の都市ルインを落とす。他の兵たちにもそう伝えろ!」
「イエッサー!」
すでにエレメンツから魔導戦艦オルトロス2隻、魔導戦艦ヘアリー3隻、それぞれ搭載GFを搭載しているため全27機のGFが搭載されている。
これにウィルオーウィスプ1隻、魔導戦艦カブソ2隻が、ここナリアの港から出発する。
ナリアからの戦力の大半はGFミノタウロスであるためにこちらが主力となる。
・・・・・・・・・・・・・・・
ルイン基地指令室では
「魔導戦艦5隻がここへ向けて進軍中か・・・舐められたものだな。」
プルルルとべルが鳴り
「何事だ!」
モニターパネルが出現して、
『ナリアに潜伏していた工作員より連絡がありました。』
「なに?内容は!」
『魔導戦艦2隻と大型の魔導戦艦1隻の出撃準備をしているとのことです。また、搭載機が全てGFミノタウロスだとのことです。』
室内にいた首脳陣の間に旋律が走る
「なんと!真か?」
「それが事実なら、ここの戦力だけでは厳しいかもしれん。」
「ガードナ基地は?」
「ダメです。ガードナ基地の戦力は魔物の襲来によりほぼ壊滅的だとのことです。」
「ガーディアンエンジェルよりGFを購入したと情報を得ているぞ!」
「その購入したGFで防衛は可能でしょうが、援軍は不可能かと・・・」
「ならば、中央連邦に援軍要請を!」
「中央連邦は、南東連邦、南西連邦へ大部隊を援軍に出していると聞くぞ!」
「ならどうすれば良いのだ!このままでは勝ったとしても被害は甚大ぞ!次が無いとは限らんのだぞ!」
すると一番年の若い将校エニル・ルイニス少佐が声を上げる。
「ならば、先ほど上がったガーディアンエンジェルに依頼すればどうか!」
「確かにあそこは新型が多数配備されていると聞くが・・・」
「信用できるのか?」
「寝返ったりせぬか?」
エニルは更に
「宇宙、並びにドーパンにて連邦軍と共に帝国軍と交戦しています。早々帝国にはつかぬかと思います。」
「それについて情報があります。あの組織の前代表は中央連邦所属とか・・・繋がりとしては連邦と深いはずです。」
一通り聞いた総司令ケニス・ルイニス少将は
「うむ、背に腹は代えられぬ。至急連絡をとり、救援要請を!」
「ハッ!」




