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ユグドラシル~戦いの果てに  作者: あおい聖
ルイン防衛戦
61/66

北東連邦

 ビースガルド基地では


「何よ、何よ!GFヌエは地上最強じゃなかったの?どういうことなの?」


 苛立ちを隠さずに喚き散らすルードに白衣を着た獣人族が答える。


「そっ操者がまだ機体に慣れていなかったことが1つ、また降下部隊との交戦経験の無さが大きな理由であると考えられます。」


「そう・・・交戦経験はしょうがないとしても、慣れていなかったというのはどういうことよ!」


「ちょっ調整が、機体との調整に手間取り・・・その訓練時間が規定に達していなかったとの報告を受けています。」


「今度のGFキメラは大丈夫何でしょうね?」


「ハッ!今回はGFヌエのデータをフィードバックしてありますし、遠距離用のキャノンを2門追加して、4門となり、火力はもちろんのこと、機動性も上がっています。」


「そう・・・」


「そして現在開発中のGFベヒーモスは、中央連邦よりもたらされたツインエンジンを採用した設計となり、大きさは通常のGFの3倍となりますが、戦艦クラスの火力を実現しております。」


「大きくなった分機動力が下がったのではなくて?」


「はい、下がって入るのですがMEフィールドを搭載していますのでかなりの耐久力を実現しております。」


「つまり高い火力と防御力で敵を圧倒する機体という訳ね。」


「その通りであります。」


「でもこれらは地上だから問題ないのであって宇宙ではどうかしら?」


「月面作戦においては問題ないかと。」


「そこまで行くのはどうするきよ?」


 するともう1人の白衣を着た獣人族の男が


「そこは、私が開発中のツインエンジン搭載型ヒューマンタイプのGFナイトビーストを主軸に考えております。」


 ルードは手元のパネルを操作して資料に目を通す。


「ふ~んGFパラディンをベースにGFファングレオとの融合ね・・・面白いけど操者を選ぶわよこれ?」


「そこはGFファングレオを乗りこなしているラミレス中佐に・・・量産タイプのGFポーンビーストには中佐の部隊に優先的に配備します。」


「そう・・・後は他の連邦次第よね・・・天魔領が動いてくれれば早いのだけど・・・」


「いっその事これらがロールアウトした暁には強行しては?」


 ハッと驚いた表情でルードは


「いい!実にいいわ!それよ!そうしましょう!」


 発言した男は内心ひやひやしていたのだが、大統領であるルードが賛同してくれたことに胸をなでおろすのであった。

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