救援
航行が遅れたことによりスピナスと反乱軍との戦いは予定より3日遅れで始まった。
反乱軍の船3隻より12機のGFフェアリーが飛び立った。
対するスピナス軍はGFフェアリー12機、GFフェアリーMk2が8機出撃するのであった。
反乱軍の旗艦で帝国軍士官は
「聞いていた戦力と違うではないか!どういうことだ!」
艦長に詰め寄り怒鳴ると艦長は
「憶測で良ければ・・・」
「構わん申せ!」
「他の都市の防衛隊を受け入れたのだと俺は考えるが?」
「くっ取りあえず引け!引くんだ!」
「よろしいので?」
「ええ~いこれでは命の方が危ないわ!」
「では、全軍撤退!信号弾を撃て!」
そう言うと違う信号弾が上がった
「何している!撤退信号だ!」
「ハッ申し訳ありません!」
しばらくして撤退信号が上がり12機全機機関の後艦隊は転身スピナスを後にするのであった。
・・・・・・・・・・・・・・・
スピナス基地司令部では
「先ほどの信号は?」
「確認させています。」
「・・・確認できました。誤報ではなく、データポットを回収したとのことです。」
「解析を急がせよ!きっと何かあるはずだ!」
「ハッ!優先するよう通達致しました。」
(あやつがあのようなミスをするはずがないからな。)
スピナスの司令官とアーマネス艦隊の司令官は士官学校の同期で競い合った仲であり友であった。
・・・・・・・・・・・・・・・
その日の夕刻スピナスにブルーノアが入港した。
「援軍感謝する。当基地司令ロナルドだ。」
差し出された手を握り
「ブルーノア艦長ルークです。」
握手の後
「早速で悪いがブリーフィングルームへ来てもらいたい。」
「全員ですか?」
「ああ、全員来てもらいたい。極秘の話なのでな。」
ルークが後ろを向き確認すると全員が頷き、指令に案内されるまま基地へと入っていった。
案内された部屋で聞かされた話によれば、アーマネスの反乱軍は家族を人質にとられ仕方が無く帝国軍に協力しているということ。
更に今現在は帝国軍の主だった部隊や士官が首都に行っているためアーマネスは手薄であると伝えられた。
「それで我々はどう動けばよろしいのですか?」
「うむ、貴公らにはGFのみでアーマネスを強襲して人質を解放してほしいのだ。無論突入部隊はこちらが出す。」
「人質がいる場所が分かっているのですか?」
「無論承知している。どうだやってくれるか?」
「すると人質を解放すれば・・・」
「無論アーマネスの戦力はこちらに加わってくれる手はずだ!」
「了解しました。その任務受けさせていただきます。」
こうしてブルーノアは人質解放作戦に加わることになったのである。




