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ユグドラシル~戦いの果てに  作者: あおい聖
救援
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戦況

 ブルーノアはカノープスにて修理補給を受けてドラグーナにあるスメラギ重工に向かっていた・・・


「北東連邦は国土は奪還成功、しかし帝国ムート基地攻略は失敗か・・・」


 ルークはコーヒーを飲みながらそう呟く


「北西連邦はナリアを失ったそうです。」


 レイカのその言葉に


「ってことはスターナリア地方は帝国の手に落ちたのか・・・」


 フレイムがそう言うとレイカは頷いた。


「そこはまだいいですね、南東連邦は反乱やらでほぼその機能は失っているとか・・・」


 エレノアが地図を見ながら指摘する。


「それに南西連邦だな・・・首都それに対魔物のドランクル要塞の身になっているからね。」


 ユウの言葉に続くようにサリアが


「でも南西連邦にはセイナードから援軍が出発したとのことですわ。」


「そうだな、兄貴も一緒に行ってるみたいだし大丈夫だろう。」


 クリスのその言葉にルークが


「兄ということはクロード・ファーム少佐か?」


「そっちじゃないクロス・ファーム二番目の兄貴で確か中尉だったと思う。」


「クロスか・・・」


「ん?フレイム中尉は知っているのか?」


「知っているも何も確か士官学校の同期でライバルだと聞いています。」


 エレノアがそう説明すると


「ライバルじゃね~腕は俺の方が上!上だ!」


 するとクリスが何か思い出したように


「あっ接近戦バカ!」


「その名で呼ぶんじゃね~!!!」


 クリスの話によると射撃のクロス、接近戦のフレイムと呼ばれ常に模擬戦では1位を争っていたとか・・・それをライバルというのでは?というような視線がフレイムに集中すると、フレイムは顔を背けみんなから笑みがこぼれた・・・


・・・・・・・・・・・・・・・


 そして翌日にスメラギ重工のラボに到着すると北西連邦の都市エレメンツが落ちた情報と、南東連邦の首都ナイトメイツが落ちたという情報がもたらされた。


・・・・・・・・・・・・・・・


 ブルーノアのブリーフィングルーム


 そのモニターにはルオン少佐が映し出されたいて、


『貴公らにはスピナスに救援に向かってもらいたい。腐敗していた南東連邦にあって唯一まともな者が納める場所だ。』


「我々のみですか少佐?」


『セリスでも編成が行われているが・・・』


「南西連邦への援軍で余力が無いんですね。」


 ユウの言葉にルオンは頷き


『そうだ。だが貴公らの他に2隻は送れる。それまで何とか踏ん張ってもらいたい。』


「了解しました。」


 ユウのその言葉に全員敬礼をしてこの任務を受けることが決定して、家族の安否のみ確認して救援の準備に追われていくのであった・・・

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