移動要塞
ガードナ基地から1日移動した東西を山々に囲まれた小高い丘に広がる都市≪レーム≫、はるか昔に存在したゴーレムクリエイター発祥の地・・・ここは今ガーディアンエンジェルの地上本部である≪移動要塞カノープス≫がある。
ブルーノアは今ここで修理・補給を受けていた。
ブルーノアのブリッジ内ではレイカが
「凄いですね。」
それに頷くようにサリアが
「そうですわね。民間組織とは思えない設備ですわ。」
するとスピカが
「ここは元ともGFのテストを行っていた企業何ですが、新たに代表になったカリーナ・クルスによって僅か数年で連邦屈指の企業になりました。有名なところではエンジェルタイプのGFバルキリー以降の設計・開発に携わっています。また疑似精霊の作成にもかかわりが深いことで有名ですね。」
「深いというより、生みの親と言った方が分かりやすいと思うよ。」
スピカの言葉に交渉から帰って来たユウが付け足した。
「お帰りなさいですわ。それでどうなりましたの?」
「ふぅ~、まずは何か飲み物をくれ。」
ネクタイを外しながらルークがそう言って
「コーヒーでよろしいですか?」
「ああ頼む。」
「他の方も?」
皆が頷き、更にエレノアは
「あっ私のはミルクと砂糖たっぷりでお願いします。」
他の者にも一応確認を取りレイカとスピカがブリッジから出ていった。
しばらくしてレイカとスピカが全員分のコーヒーを持ってきてそれぞれに渡し
「んぐっ・・・ぷふぁ~。」
とルークが一気に飲み干した。
「・・・はぁいつ見てもすごいですわね。ホットコーヒーを一気に飲むなんて・・・大丈夫ですの?」
サリアの言葉にルークが
「ん?いつものことだろ。それで補給のことなら問題なく受けられる。フレイム機とエレノア機はオーバーホールが必要らしかったが、GFパワーを2機と交換してもらえることになった。」
それに続いてフレイムが
「まあ操縦席は今までの物なんだがな。」
そしてエレノアが
「私までGFパワーを貰ってよかったのですか?」
「いいんじゃないか?それだけ俺たちの戦闘データが欲しかったということだろ。」
「で続きを言うとレイカ機はノーマルタイプのGFバルキリーになったから。」
レイカは驚いた表情で
「よろしいにですか?」
「ああそれに関してはユウが頑張ったから、お礼ならユウに言ってやれ。」
「ボクは大したことはしていないよ。」
レイカはユウに向いて
「ありがとうございます。」
その言葉に照れていたユウをみんなで一頻りからかった後
「そんな訳で明日にはここを出てドラグーナに向かう。」
そうルークが言って皆各自の部屋へ戻っていった。




