魔物・・・人類の敵01
≪魔物≫
遥かに古の時代から人々を恐怖に陥れていた異形の者・・・
人類の脅威たる魔物が今、帝国軍の降下作戦により自らの住処を追われた魔物達が大移動をしていた。
先ほどまで戦闘が行われていたドーパンとガードナの丁度中間点で人型の魔物≪オーガ≫の群れ32体がまっすぐ東のガードナを目指し移動していた・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
北西連邦ガードナ基地
鳴り響く警報の下で各GFの発進準備が行われている。
「ええ~いくそっ!GFの発進準備はまだですか!」
エルフ族の人のよさそうな細身の男が叫んだ!
「あと5分発進にかかるとのことです司令!」
「ならば先に迎撃機を出してください!」
「はっ!」
(それでもオーガ30体防ぎきれんか・・・まてよ)
「ドーパン基地に繋げてください!」
「はっはい!」
通信兵がパネルを操作して通信を繋げるとモニターに筋肉質なエルフのコルト司令が映し出され、
『どうしたウィル司令。』
「ご無沙汰しておりますコルト司令。今現在当基地に向けてオーガ32体が進行しております。」
『分かった援軍だな。』
「はい。」
『しかしこちらも帝国軍との戦闘ですぐには出せんぞ。』
「迎撃機だけでもお願いできますか?」
『うむ。分かった直ちに発進させる。おい聞いていたな』
『ハッ!直ちに!』
『ん?ちょっと待て!ベガに追加依頼だと伝えろ!』
『ハッ!』
その会話を聞いていたウィルは
「ベガというとあの傭兵組織の?」
『そうだ、本来は近くで確認された魔物討伐の依頼で来てもらっていたんだが・・・』
「帝国軍の降下作戦に協力してもらったと?」
『ああそうだ、だからその部隊をそちらに派遣する。まぁ支払いはそちら持ちだがな。』
「それは構いませんが間に合いますか?」
するとモニターに白い薄汚れた軍帽を被った男が映し出され、
『ギリギリってとこだな。』
「貴方がベガさんですか?」
『そうだ!・・・っとしょうがねぇからウチの大将にも連絡を入れておくか、運がよけりゃ大将の降下に合うはずだ。』
「お願いします。」
『ウィル司令健闘を祈る。あとベガも頼んだぞ。』
「出来るだけのことはしてみますよ。」
『まぁ俺らが到着するまで持たせな!』
「はい。感謝します。」
そこで通信が終わり、通信兵が
「GFゴレフMk3部隊12機、並びにGFファランクス3機、GFジェネラル1機発進準備整いました!」
「よし!全機発進!」
≪GFファランクス≫
形式番号:GFH001Fヒューマンタイプの接近戦に特化した中級GF。
≪GFジェネラル≫
形式番号:GFH003Fファランクスタイプの最新鋭機、遠距離攻撃用のEキャノンを装備している。




