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ユグドラシル~戦いの果てに  作者: あおい聖
降りそそぐ恐怖
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降りそそぐ恐怖02

 北西連邦基地ドーパン


「ベガに通信を繋げ!」


 エルフ族には珍しく筋肉質の男はそう通信兵に指示を出した。


「はいっコルト司令!・・・繋ぎます。」


 モニターに映し出され白い薄汚れた軍帽を被った男が映し出され、


『コルトの旦那、仕事か?』


「そうだ、もう暫くすれば当基地に向けて降下ポットが来る。」


『それを撃ち落とせばいいのか?』


「ああそうだ、しかし中にはGFミノタウロスが入っているようなんだ。」


『ほぉ魔力適正が無くても動くという噂のGFか・・・それで?』


「ふん!察しが言いな、主が思った通り鹵獲も出来ればお願いしたい。」


『迎撃は任せろ、しかしまぁ鹵獲の方は期待するなよ?』


「分かった。依頼料はいつもの口座に振り込んでおく。」


 そんな会話をしている中


「レーダーに感!帝国軍地上部隊GFオーガ10、GFデーモン2・・・計12機です。」


「よし!迎撃開始!ゴレフ部隊を前面に出してフェアリー部隊で迎撃だ!」


「はいっ!GF防衛小隊各機、作戦通りに迎撃を開始してください!」


 その指示のもとGFゴレフ10機、GFフェアリー10機が出撃していった。


・・・・・・・・・・・・・・・


 GFゴレフとGFフェアリーを見てGFデーモンに乗っている操者は


「はぁ?いくら何でも旧式にもほどがあるぜ。」


『そういうな、あちらさんは懐事情がよろしくないんだろうさ。』


「そうだな、降下部隊を待たずに落としてしまいますか。」


 そういうとGFデーモンを先頭に帝国軍は突撃を開始した。


・・・・・・・・・・・・・・・


 陸上艦アビスの改良型であり、疑似精霊ベガが操る陸上艦ベガはドーパンに近づき


「お~おぅ、始まってるじゃね~か。Mk3部隊発進!大物が控えているんだ、さっさとかたずけな!」


 するとGFエンジェルMk3が5機随時出撃をして戦闘地域へと飛んでいった。


・・・・・・・・・・・・・・・


 GFデーモン内で操者は警報に


「おっ新手か?何々・・・えっ?・・・嘘だろエンジェルタイプ5機だと」


 巧みな連携により足止めされていた帝国軍は援軍として飛来したGFにより窮地に立たされる。


 上空からの攻撃に翻弄されているとこへGFフェアリーの砲撃で1機・・・また1機と撃破されていった・・・


 最後の1機が落とされたとこで上空より4機の降下ポットが飛来するも、ドーパン基地並びに地上艦ベガの攻撃により3機の降下ポットが撃ち落とされ、残りの1機も被弾して、1機のGFミノタウロスが脱出出来たのみで、すぐさまGFエンジェルMk3に囲まれ鹵獲されてしまった。


・・・・・・・・・・・・・・・


 ドーパン司令部では


『これで良いんだろ?』


 ベガからの通信が入り


「うむ。ご苦労。報酬はもう振り込まれている。確認しといてくれ。」


『・・・確認した。ミノはどこに持ってけばいい?あと補給もお願いする。』


「分かった。第二格納庫に運んでくれ、補給もそこで受けられる。」

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