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ユグドラシル~戦いの果てに  作者: あおい聖
降りそそぐ恐怖
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予測する危機

 シェルド達が戦っているころ輸送艦隊本隊はエデンへ向けて航行していた。


「艦長!兎より入電!我ら狐に遭遇!狐に遭遇です!」


 目を閉じ顔を一瞬曇らせた髭ずらの男は


「そうか・・・すまぬ。これも作戦なんだ・・・」


「・・・艦長・・・」


 そんな時、索敵官が


「ん?かっ艦長!」


 慌てている索敵官に


「どうした!」


「はっ!レーダーに感!ジャックオーランタン級2、バジリクス級4、トウビョウ級10前方宙域に集結中!」


「なに!・・・読まれていた?・・・いや、狙いは地上か!」


 ブリッジにいるクルーすべてに緊張が走る・・・


「エデン並びにステーションへ緊急連絡!急げ!」


「「はっはい!」」


 通信兵たちがそれぞれ緊急の通史意を入れている中髭ずらの艦長は


「これより我々は迎撃行動に移る!全艦!全GF部隊に通達!迎撃だ!敵の降下作戦を阻止しろ!」


 輸送艦隊から次々とGFフェアリーMk2とGFフェアリーMk3が出撃した。


・・・・・・・・・・・・・・・


 一方宇宙ステーションでも帝国の動きに違和感を持っていた者がいた・・・ルオン少佐である。


「輸送艦をこうも頻繁に襲うとはどういうことだ?・・・何か裏があるのか?」


 そう言いながら宙域データや軍の配置、航路と調べていると


「ん?襲われている航路は月からの降下ルートと重なる宙域・・・まさか!奴らの狙いは地上か!」


 ルオン少佐はパネルを操作して通信を繋げる・・・モニターに映し出されたのは宇宙ステーション司令ガント少佐であった。


『どうしたルオン?』


「ガント!大変だ!」


『何が大変なのだ?』


「輸送艦襲撃の真の狙いは地上降下作戦だ!」


 驚いたように目を見開きガントは


『なに!どういうことだ?』


「奴らは輸送艦を襲っていたんじゃない!艦隊の進攻を気づかせないためだったんだ!」


 ルオンは自分の見解を説明して


『なるほど・・・月からの航路付近で全ての輸送艦が襲われているな・・・』


「俺は艦隊を率いて降下ポイントへ迎撃に出る!後のことは任せる!」


『・・・ああ分かった。うちの艦隊も出撃させた方が良いか?』


 ルオンは首を左右に振り


「やめた方がいいだろうな。防衛艦隊まで出してしまえばここの守りが手薄になる。」


『それを帝国が見逃さないか・・・』


「ああ・・・」


 しばらく沈黙が流れたとこに


『ルオン少佐、ブルーノアのキサラギ大尉から通信が入っています。』


「繋げ!大至急だ!」


『はっはい!』


 通信兵は慌てて通信を繋げるとユウ大尉がモニターに映し出され、


『どうかしたのですか少佐?通信兵の方が慌ててましたが。』


 ルオンの説明を聞いたユウは


『分かりました。ボクの部隊も予測宙域に向かいます。』


「ああ頼む。」


 こうして予測宙域に艦隊を派遣することが決まるのであった。

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