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ユグドラシル~戦いの果てに  作者: あおい聖
遭遇戦
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遭遇戦04

 あの戦闘後、帝国軍が輸送艦を攻撃してくることなく無事にエデンまで護衛して、補給と報酬を受領後エデンを出発しようかと言うときにその者たちが現れた。


 マリーダ・リーフィスとソニア・リーフィスの姉妹である。


「今日はどういった用件で?」


 僕の言葉にマリーダが逡巡していると妹のソニアが


「姉さん!私は納得できません!」


「ソニア!それはもう済んだことです。」


 姉妹で口論が始まってしまった。


「何で姉さんが責任を取らされて辞めなければならないの?」


「だからって貴女まで軍をやめなくても・・・」


「だって作戦だったのでしょ?」


「仕方ないわ、作戦が失敗したのですもの。」


 聞くところによるとマリーダの輸送部隊はオトリであったのだけれど、本隊が別の部隊により壊滅してしまったんだとか・・・それで輸送失敗の責任をマリーダが取らされたんだとか・・・


「それで僕たちに何の関係が?」


 僕がそう聞くとマリーダが


「あの相談なんですが、もしよろしければ、私たちを雇ってもらえないかしら?」


「と言いますと?」


 この僕の言葉にソニアが


「あ~もう!ぶっちゃけて言うと、職を失ったから君のとこで雇ってくれないかと言ってるの!給料低くてもいいからさ!」


 そこで隣で聞いていたシーダが


「貴方たちは何ができるのですか?それに私たちにだって少なからず秘密があります。」


 そこでソニアは気が付いたように


「あっスパイとかそういうんじゃないから本当に、今回の件で軍に嫌気がさしただけだから・・・それにあたしたちに今更別の仕事に着けと言われても・・・って事でお願い雇って!」


 そこで今まで黙っていたシリウスが


「シェルド様よろしいでしょうか?」


「なにシリウス?」


「はい、この者たちは嘘は申してないと私は感じました。」


「あっそれは私も感じたわシェルド君!」


 カペラもシリウスの意見と同じらしい。


「・・・そう分かった。それで先ほどのシーダの話に戻るけれど、貴方たちは何ができますか?」


 僕の言葉にマリーダが


「私はGFの操縦と部隊式の経験があります。」


 続くようにソニアが


「あたしはGFの操縦だけかな。でも操縦なら姉さんより上よ。」


 腰に手をあて胸を突き出すようにソニアは言い放った。


「はぁ分かりました。GF操者として採用します。宇宙と地上どっちが得意ですか?」


「ん?あたしは両方・・・姉さんはどちらかと言えば地上かな?」


 僕がシリウスを見ると、シリウスは無言で頷いたので


「じゃあ地上勤務でお願いします。契約の方はシリウス任せていい?」


「はっ、承りました。」


 こうして僕たちはリーフィス姉妹を仲間に加えるのであった・・・

次回「降り注ぐ恐怖」6月20ごろUP予定です。

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