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ユグドラシル~戦いの果てに  作者: あおい聖
遭遇戦
35/66

遭遇戦03

 C、Dと全部で4つのパターンを使い攻撃したが、ことごとくザーヴァ少佐に躱されていた。


「くっ!なんて奴なんだ・・・」


『そろそろ私の機体のエネルギーが少なくなってきているから、同型機のあれもエネルギー切れが近いんじゃないかな?』


 モニター越しにシーダが僕にそう言ってきた。


・・・・・・・・・・・・・・・


「・・・4パターンの連携見事だな・・・それにこちらの攻撃も避けられるか防がれてしまう・・・」


 エネルギー残量を見ながら攻撃を躱していると


『少佐!準備できました。』


 待ちに待った通信が入るや否や


「マデル待っていたぞ!全弾発射!撤退するぞ!」


『ハッ!全弾発射!発射後反転させろ!では少佐先に例のポイントに行って待っています。ご武運を!』


「貴様らもな!」


・・・・・・・・・・・・・・・


 3機の敵GFが撤退した方向よりミサイルが輸送艦並びに交戦宙域に放たれた。


「敵GF撤退方向よりミサイル接近!数・・・20!本艦と戦闘宙域に向かっています。」


 慌てた声で索敵官が叫んだ。


「迎撃!GF部隊にも迎撃させて!」


 マリーダの素早い指示が飛ぶ。


・・・・・・・・・・・・・・・


『シェルド君!ミサイル接近!』


 慌てた声でシーダから通信が入る。


「分かっている!回避!」


 僕たちのGFが回避行動をとると、紫のGFセラフィムは反転して退却を始めた。


『逃がさない!』


 シーダがそう叫ぶや否や、ミサイルが爆発して、まぶしい光が辺りを包み込んだ。


 その爆発はレーダーをも狂わせ追撃を阻んだ。光が収束すると敵機は影すらなく静寂がその宙域を包んでいた・・・


「逃げられたか・・・」


 すると連邦軍の輸送艦より通信が入った。


『援護感謝する。私は輸送艦艦長マリーダ・リーフィス大尉だ。』


 モニターに映し出された女性の艦長に僕は


「ガーディアンエンジェル、リーダーのシェルド・クルスです。間に合ってよかった。」


・・・・・・・・・・・・・・・


 輸送艦のモニターに映し出された少年に艦長のマリーダだけでなく皆が驚いた・・・


「こ・・・ども?」


『子供だと何か問題でも?』


 慌てて姿勢を正し


「失礼!本当に感謝します。しかし先ほどの戦闘でこの艦は航行不能となってしまいました。」


『修理は?』


「応急的なものは出来ますが、エデンまでのエネルギーが持たないかと・・・」


『なら僕たちの艦でけん引しますよ。』


「本当か?助かる。」


『あっ丁度来たみたいです。』


 その言葉と共に戦艦1隻、輸送艦1隻がモニターに映し出された。


(これほどの戦力を民間組織が?それに少年達の乗るGFはエンジェルタイプ?見たことのないタイプだ・・・)


 疑問を抱きつつも、その戦力に守られることに安堵するのであった・・・

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