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ユグドラシル~戦いの果てに  作者: あおい聖
遭遇戦
33/66

遭遇戦01

 地上から打ち上げられた輸送艦のブリッジ内


 ショートカットのエルフ族の女性は艦長席で顎に手を当てながら考え込んでいた。


(皆には悪いけど、この艦はオトリなのよね・・・それにしても護衛に民間組織を使わなければならないなんて・・・)


「マリーダ艦長!あと5分後に民間傭兵部隊との合流ポイントに着きます。」


「ご苦労様。警戒は怠らないようにして。」


「はっ!」


 すると警戒を知らせる警報が鳴り響く


「何?どうした!」


 マリーダがそう叫ぶと


「レーダーに感!・・・1機・・・いや全部で4機本艦へ急速接近!うち1機は・・・えっ!」


 索敵官が言葉に詰まる。


「どうした!」


「あっ!はい、うち1機の魔力パターン・・・識別信号は帝国の物ですが、友軍の新型GFセラフィムの物です。」


 マリーダの顔が一瞬ゆがむ


「くっ!鹵獲されていたのか!GF部隊迎撃急がせろ!・・・傭兵部隊にも救援要請を出せ!」


「了解しました。・・・全GFに告げる、敵機が本艦に接近中至急迎撃に当たれ!繰り返す、敵機が本艦に接近中至急迎撃に当たれ!」


・・・・・・・・・・・・・・・


 輸送艦へ迫る紫のGFセラフィムの操縦席内


 モニターに輸送艦からGFパラディンが1機、GFナイトMk2が3機出撃するのを見ながらザーヴァ少佐は


「ほう・・・今までで一番反応が早いな・・・精鋭部隊か?」


『少佐!先行しすぎです。』


 真面目そうな獣人族の男がモニターに映し出された。


「フッ心配いらんよフリル。」


『少佐!今回は我らにお任せください!』


 今度は、がたいの大きな竜人族の男が映し出された。


「・・・やれるのかモンド」


『だてに少佐に鍛えられていませんよ。』


 最後にフレアス族の女性がモニターに映し出された。


「フィーナか・・・ならばやってみるがいい。」


『『『ハッ!』』』


 3機のGFヴァンパイアが陣形を取りながら輸送艦へと突撃を開始した。


・・・・・・・・・・・・・・・


 GFナイトMk2からのEライフルの攻撃を躱しながら


「甘いんだよ!そんな攻撃当たるかよ!」


『モンド!調子に乗ってるとやられるぞ!』


「うるせ~!フリル!てめぇ~も突撃してみやがれ!」


『2人とも少佐が見ているんだぞ!やめないか!・・・それにこれは鹵獲が目的だぞ!』


 連邦軍の攻撃を巧みに躱しながら会話をしていると、調子に乗って突っ込んだモンドの機体に高出力のエネルギー弾が直撃した。


「ぐわぁ~」


 モンド機が被弾したため、それに気を取られていた他の2機も連邦軍の攻撃により被弾した。


「どこからの攻撃です?」


『フィーナ!逆方向からGF2機が接近している!』


 ザーヴァ少佐の声でフィーナは輸送艦の進路方向を見ると凄い速さで迫るGFを確認した。

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