母の思い
ラボ全体・・・いや都市全体であろう放送を聞いた職員は大慌てで何かの作業をしている。勿論母さんも・・・
そんな母さんが銀色のケースを持って僕のところに来た。
「シェル君!これを持って!」
銀色のケースを僕に付きだす。
「これは?」
「いいから持ちなさい!」
その言葉と共に僕にケースを押し付けるので仕方なく受け取ると、
「さあシェル君こっちよ!」
僕の手と引きながら母さんが叫んだので、僕は引かれるままに母さんについていくのであった。
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引っ張られながら地下の救命ポットがある避難所に来て、その1つを母さんが操作して
「さあシェル君これに乗って!」
僕は勢いよくポットに押し込められ、
「その中に操者服が入ってるからすぐに着替えてね。」
『母さん!何言ってるの?』
「私は後から行くから先に行きなさい。行った先でシェル君をマスターとした疑似精霊のシリウス君がいるから!」
『母さん!母さん!』
僕はポットの扉を叩きながらそう叫んだ。
母さんはパネルを操作して僕が乗る救命ポットを射出するのであった。
「シェル君ごめんね・・・シェル君にいっぱい重荷を背負わせちゃう・・・でも生きて・・・シェル君だけでも生きて・・・」
カリーナは手で口を押えながら大粒の涙を流しながらそう呟くと隣の救命ポットへ乗り込むのであった。
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救命ポットの中にあるパネルの時計が0時をさしていた
「どこまで流されるのかな?」
あの後僕はポット内にある操者服を着て、他に何かないかと探すと5日分の食糧とトイレを発見した。
疲れていたがスピーカーから聞こえた母さんの言葉
『シェル君ごめんね・・・シェル君にいっぱい重荷を背負わせちゃう・・・でも生きて・・・シェル君だけでも生きて・・・』
(重荷って何?シェル君だけでも生きてって?どういうこと?)
僕は分からないことだらけで眠れなかった・・・
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隕石に偽装した艦内で
「んん~ん、よく寝ました。ん?この感じは?」
偽装した隕石に操者服を着た女性が引っかかっていた。
執事風の衣装に身を包んだ男は
「生体反応がありますね。まだ生きているようですね。さてどうしましょうか?」
しばらく考え込み、背に光る精霊の羽が現れると光の粒子となり消えた。
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女性の前に先ほど消えた執事風の男が現れ、
「仕方ありませんね。願わくばシェルド様のお味方になってくれればよいのですが。」
女性を抱えると、女性ごと光の粒子となり消えるのであった。




