宇宙ステーション04
ボクは作戦室へ入り
「失礼しますユウ・キサラギ大尉要請により出頭しました。」
と言いながら敬礼をした。中には宇宙ステーション司令のガント少佐とルオン少佐がテーブルを挟んで対面で座っていた。
「うむ、ご苦労。ルオン少佐の隣へかけたまえ。」
とガント少佐に促されたので、その場所に座ると
「来てもらったのは、聞いているかもしれんが降下船が不足していて、100人分足りんのだ。」
とガント少佐が言ってきた
「はあそれで?」
ボクの問いにルオン少佐が
「そこで≪エデン≫への移住の希望者を募った。」
≪エデン≫
資源衛星をユグドラシル軌道上、丁度月の反対側に持っていき、そこに基地や都市を南東・南西両連邦が共同で開発した小惑星。大きさは月の半分ほどである。
「ああなるほど。その護衛を我々に?」
するとガント少佐が
「おお話が早くて助かる。我北東連邦から1隻出すが、それだけでは心もとなかったのだ。大尉の部隊もついてくれれば安心できる。」
「分かりました。その依頼お引き受けしましょう。それで出発はいつになるのですか?」
ボクの問いにルオン少佐が
「出発は明日の9:00だ大尉の艦の補給もあるだろうし、北東連邦の護衛艦も準備にそれくらいかかる。」
明日の9:00ね。
「了解しました。自分はこれで失礼しても?」
「うむ頼んだぞ。」
とガント少佐から許可が出たので、ボクは作戦室を後にした。
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翌朝ブルーノアが軍港を出ると
『俺様はフレイム・ウォーター少尉だ。エデンまでよろしく頼むわ。』
と通信が入ってきたのでボクは
「ユウ・キサラギ大尉です。こちらこそよろしく。」
そう言って民間船を中心にエデンへ向けて出発した。
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小惑星エデン宙域
ハクジョウシブリッジ内でザーヴァ少佐は
「しぶといな。まあこれくらいでなければ実験にならんだろ。」
白衣の男は
「ハッ!そうであります。プロトタイプより強化された者たちです。」
「そうだな・・・しかしプロトワンは惜しいことをしたな。」
「いっいえ自爆システムが作動したということは反意を持ったということ。生きていては我々に刃を向けたでしょう。」
「フッそうか。」
「今回のアルファ・ワンはそんなことが起きないように感情を殺してあります。」
この男は失われた奴隷契約の一部再現に成功して、それをMBの実験に利用している。本名は不明だがコードネームがアルファといい。だからこの男の実験体1号と言う意味のアルファ・ワンと付けられた青年がいる。今回は調整のために小惑星エデンを攻撃するのだ・・・胸糞悪いがな。と思いながらザーヴァ少佐はモニターに映し出された小惑星を見ていた。
次回「漂流」5月9日からUP予定です。




