宇宙ステーション02
フレイム少尉の計らいでブルーノアは軍港に入港した。
ブルーノアブリッジ内でスピカが
「お疲れ様です。皆さんはここで地上に降ろしてもらえます。」
ルークはサリアを見て、互いに頷き
「そのことなんだがこのままこの艦に乗ってちゃダメか?」
「え~と民間人であるあなた方がこのまま乗っているわけには・・・」
スピカのその言葉にルークは
「なら俺は志願するぜ!」
続いてサリアが
「わたくしも志願いたしますわ。」
「私も志願します。ユウが戦っているのに自分だけなんて嫌だもん。」
とレイカが続き
「あたいも志願するよ。色々いじれて勉強になったし、整備士は必要だろ?」
とクリスはスピカを指さした。
「ん~私にその権限ありません。ですので基地司令かユウ様に志願してください。」
スピカの言葉にルークは
「基地司令だと北東連邦になっちまうな・・・ユウを待つしかないか。」
「そうですわね。」
「そっか・・・」
「ユウ無事かな?」
このレイカの言葉に皆の顔に不安が広がり、スピカは
「ユウ様の機体反応はありますのでご無事かと。」
その言葉に皆から笑みがこぼれた。
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宇宙ステーション司令部
「ん?戦艦クラスの反応5・・・」
司令部内に緊張が走る
「みっ味方の識別反応!ムーンキングダム所属の識別反応です。」
「おお」と安堵や歓喜の声が上がる中ガントは
「通信を繋げ!まだ味方と確認されていない!」
「はっはい!」
「こちら宇宙ステーション司令部!応答願います!こちら宇宙ステーション司令部!」
『ザ・・・ザ・・・』
と言う音と共にモニターがつながり
『こちらムーンキングダム所属旗艦ペンドラゴン!こちらムーンキングダム所属旗艦ペンドラゴン!艦長のルオンだ!』
「ルオン久しいな」
と司令席からガントが言うと
『貴公も息災で何よりだ!入港許可をもらいたい。』
「許可する。後で戦況を教えてくれ。」
『了解した。また後程。』
通信が切れた後、慌てて兵士たちは関係各所に連絡を入れた。
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ペンドラゴンブリッジ内
「ふぅこれでひとまずは安心かな。」
艦長席にもたれルオンがそう呟くと
「どうでしょう?ここでも戦闘があったようですし。」
とボクは率直な意見を述べ、
「まぁそう緊張せんでも今はゆっくり休もうや大尉。」
「そうですね・・・そうします。」
ボクはブリッジを後にした。
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宇宙ステーションロビー
「あっ!艦隊だ!連邦の艦隊だよ!父さん!」
「わぁ~艦隊だ!艦隊だ!」
子供たちはその艦隊を見て喜んでいるが、大人たちはその艦が傷ついていることに気が付いて不安になるのだった・・・




