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ユグドラシル~戦いの果てに  作者: あおい聖
宇宙ステーション
20/66

再会と別れ

 シーダ機は、エレノア機とフレイム機の連携により追い詰められようとしていた。


「くっ!このままじゃ!キャッ!」


 エネルギーがシーダ機を掠めバランスを崩したところで、3つの信号弾が上がった・・・


「えっ?撤退?そんな・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・


 その信号弾はフレイムも目にする


「逃がすかよっ!エレノア回り込め!」


『もぉ人使いが荒いんだから!』


・・・・・・・・・・・・・・・


 悪態をつきながらもエレノアは


「これで終わらせる!」


 ガンブレードをソードモードで切りかかる


・・・・・・・・・・・・・・・


 目の前に迫る攻撃をシーダは


「こんなところで!死んでたまるかぁぁぁ!!」


 MEクローMk2を展開してその攻撃を受けると


『ザ・・・これも防ぐの?ザ・・・』


 シーダは聞き覚えのある声に


「えっ?エレノアさん?」


 その言葉を発すると同時に背後からの攻撃で被弾してしまった。


「きゃぁぁぁぁ!!!」


・・・・・・・・・・・・・・・


 エレノアは被弾して動かなくなった敵機を見ながら


「シッシーダなの?」


 モニター越しにフレイムがとどめを刺そうと迫っていた。


「たっ隊長!フレイム隊長まってぇぇぇ!!」


・・・・・・・・・・・・・・・


 敵機に迫るフレイムはエレノアの叫びで、とどめの一撃を加える寸前で止まって


「何だ?どうしたエレノア?」


『あの機体には・・・私と同じ・・・シーダが乗ってるのよ!』


 私と同じ?シーダ?まさか!


「お前と同じ被験者か?」


『はい。』


「はぁ仕方ね~な。エレノアその子を操縦席から出してやれ。」


『ありがとう!隊長!』


・・・・・・・・・・・・・・・


 動かなくなった機体の操縦席でシーダは


「なっ何?どうなったの?」


 すると


『シーダ!貴女シーダよね?』


 懐かしいエレノアの声がする


「エレ・・・ノア?」


『やっぱりシーダね!そこから出て投降して!』


「とうこう?・・・ハッ!投降!何を言っているのエレノア!貴女まさか・・・」


『そうよ、私は今連邦軍にいるの』


 分からない何でエレノアが敵軍に!ブンブンと首を横に振り


「寝返ったの!帝国を裏切ったの!」


 私は心にもない言葉が出たことに自分で驚いた。


『裏切ったというより、私は助けられたのよ。あのフレイム隊長に。』


「助けられた?」


『そうよ、助けられたの。だから今度は私が貴女を助ける!』


 助ける?・・・助かるの私は?・・・そう思ったとき


『操者の反意を確認しました。これより自爆シークエンスを起動します。』


 突然冷たい機械音が鳴り響いた・・・いけない


「エレノア!逃げて!早く!」


 私はダメもとで操作すると、機体は動き出し赤い2機のGFより離れた・・・


「ド~ン!!!」

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