漆黒の殲滅姫04
アルテミス陥落から2週間後・・・北西連邦の宇宙都市ルーナに帝国軍が進撃した。こちらもGFミノタウロスを大量投入して占領したが、一番敵GFを落としたのはシーダが駆るGFヴァンパイアロードであったことから連邦内でも≪漆黒の殲滅姫≫の名が轟いた。
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帝国軍ペンドラゴン級ブリッジ内
ダンク少佐はモニターに向かって
「プロトワン!ステーションの護衛艦隊のGFを殲滅しろ!いいな!」
『・・・了解。』
短い言葉の後通信は切れた。
「けっ!胸糞わり~な。もっと愛想よくできね~のか!」
と通信兵が悪態をついた。
「フッ!だがそのおかげで俺たちは出世できるってもんだ。」
艦長であるダンク少佐がそう言うと「ゲラゲラ」と笑い声がブリッジ内にこだました。
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連邦軍マラカ級GF格納庫内「ビービー」と警報が鳴り響く中
『敵GF15機射出を確認!准尉!防衛のため出撃してください!』
赤いGFエンジェルMk3のカスタム機の操縦席でエレノアは
「GFエンジェルMk3!エレノア出ます!」
カタパルトより射出されたエレノア機を中心にして後続のGFが射出された。
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1人突出して先行するシーダ機内
「ん?強い魔力反応、エースか?ならそいつは私が。」
そう言ってシーダは更にGFを加速させた。
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エレノア機内
「ビービー」と警報が鳴り響く
「えっ!早い!」
急いで回避行動に移るとそこを黒いGFが駆け抜け、私に追従していたGFフェアリーMk3を2機、瞬く間に撃破した。
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シーダは赤いGFを破壊しようと迫るがすんでのところで回避されたことに驚いていた。
「いつもの連邦パイロットと違う!やはりエース機か!」
赤いGFの後ろに追従していたGFから照準が来ると
「ええ~い!邪魔です!」
そう言ってシーダはMEクローMk2を展開させ切り裂いた。
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「当たれ~!」
エレノアはガンブレードをガンモードで放つが躱される。
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「っと!危ないな~」
シーダは辛くも回避に成功した。
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シーダ機とエレノア機は、一進一退の戦闘を繰り広げているが、徐々にエレノア機が追い詰められていく・・・
「このままじゃ・・・」
そうエレノアが漏らした時に
『ジー・・・諦めるな!ジー・・・もうすぐ俺様が駆けつける!ジー・・・』
と一方的な通信が入った。
「遅いのよ!もう!貴方は!」
エレノアの顔に笑みがこぼれる
次回「宇宙ステーション」4月下旬から連休後UP予定。




