初陣と恐怖
まず私たちは北東連邦宇宙都市アルテミスに攻撃を仕掛けた。北東連邦は豊富な資源を基に中級GFであるGF≪タムリン≫、GF≪ジャンバ≫、GF≪イクティニ≫と量産しており、隊長機にGFイクティニ、GFジャンバ2機が1小隊として5小隊、GFジャンバを隊長機にして、GFタムリン2機を1小隊とした10小隊。計45機のGFが配備されていた。
≪タムリン≫
形式番号GFGM001タムリン。北東連邦が独自に開発した中級GFである。足と言う足がなく純粋にフェアリータイプの発展型であり歩行機能がなく、浮遊機能を搭載している。
≪ジャンバ≫
形式番号GFGM002ジャンバ。第2世代の中級GFである。
≪イクティニ≫
形式番号GFGM003イクティニ。第3世代の中級GFである。他の中級GFに比べ第3世代としては性能に不安を感じる機体である。
本隊が来るまでシーダ(プロトワン)、クルト(プロトツウ)、リンク(プロトスリー)の3人が基地に対してゲリラ戦を繰り返し、エレノア(プロトフォー)、ソンブ(プロトファイブ)、ロスト(プロトシックス)の3人が補給艦を襲った。
その結果敵小隊を5つ撃破して、こちらはリンク機が落とされ宇宙に散った。
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本体が到着して総攻撃が行われようとしていた艦内で、
「プロトシックス!貴様は敵に情けを掛けたな!」
と眼鏡を掛けた白衣の研究員が怒鳴り散らした。
「しかし・・・」
とロストが反論しようとすると「バキッ!」と研究員に警棒で殴られた。
「貴様がそんなんだからプロトスリーが落とされたのだ!いいか敵に情けなど掛けるな!貴様らはただ敵を討てばよいのだ!そしてこれは見せしめだ!」
そう言うと研究員はロストを「バキッ!」「ガキッ!」「ボキッ!」と何回も何回も警棒で殴りつけた。
「ごめんなさい!すいません!もうしません!」
殴られながらロストは謝りながら研究員に許しを求めたが、その声は次第に小さくなり・・・息を引き取った・・・
私たちはそれを黙って見ていることしかできなかった。
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GFヴァンパイアロード操縦席内
「ヒック!ヒック!」
私は恐怖で1人気づかれ無いように泣いた。
『プロトワン!出撃だ!泣いているひまなどない!貴様は単独で1小隊落とせ!いいな!命令だ!』
「ブチン!」と通信は一方的に切られた・・・それから泣いたままの私はカタパルトを使い強制的に射出されるのであった。
「きゃぁぁぁぁぁ!!!」
私は1人敵小隊の前へと突っ込んでいった。
「いやぁぁぁ!死にたくない!死にたくない!」
そう叫びながら私は引き金を引いた。




