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ユグドラシル~戦いの果てに  作者: あおい聖
強行突破
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強行突破03

 一方その頃ブルーノアのルークたちはと言うと待ち伏せしていた敵部隊と交戦状態になっていた。「ダダダダダ!」機関砲から放たれた銃撃はインプに届かなかった。


「くそっ!当たらない!照準どうなってるの!」


 とルークが怒鳴るが、スピカは


「はぁ単に射程外なだけです。もう少し引き付けてもらわないと。」


 ルークは恥ずかしくなり反対方向を向く


「それにしても数が多いですわ。」


 とサリアはレーダーの反応を見ながらそんな言葉を漏らした。


「やっぱり私がフェアリーMk3で出ます。」


 と通信席から立ち上がろうとすると、


 「ドド~ン」とインプ1機が大破するのが見えた。ステーションより救援に来た部隊で1機だけ赤いド派手なエンジェルタイプがいた。


『お~い聞こえるか』


 と通信が入ってきたので、


「はい、聞こえます。」


 とレイカが答えると前面のモニターに連邦軍の操者が映し出された。


『おっ!繋がったか・・・俺は北東連邦のエース!フレイム・ウォーター様だ!紅の炎の二つ名で通ってる』


 と言いながらきざったらしくウィンクしてきた。するとスピカが


「こちらブルーノア、中央連邦第7独立部隊所属です。」


 これにはルーク達もギョ!目を見開き驚いた。


『へ~竜殺しの部隊かっとアブね~な、悪い。そんで竜殺しの部隊にしては練度が足りね~な』


「それは当然です。彼らは民間人ですから。」


 とスピカは淡々と答えると、


『民間人がなぜっと、悪いが先にこのばい菌どもを退治させてもらう!』


「どうぞ。」


『このフレイム様とGF≪パワー≫の雄姿見せてやるぜ!』


≪パワー≫

 形式番号GFA004Pパワー、バルキリーをエース操者用に改修した機体。武装はEエネルギーサーベルMk2、EバルカンMk2、EライフルMk2を装備して、拠点攻撃用に高出力のEバズーカを装備したりもする。


 フレイムはそう言って通信を切り、部下と思われるヒューマンタイプのGF≪ナイト≫2機とともにインプ5機を相手に圧倒していき、10分の戦闘後インプを全滅させた。


≪ナイト≫

 形式番号GFH001ナイト、ヒューマンタイプ初期型の中級GFである。初期型ではあるが性能は低級の量産タイプの約1.5倍の性能を誇っているため今現在でも実践で使われている。


『どうだ凄いだろ~惚れてもいいぜ!』


 とフレイムが通信を入れてきたが、スピカは


「いえ結構です。」


 といやそうな顔で言い放った。


 その後なぜブルーノアに乗っているのか、そしてムーンキングダムはどうなったかと聞かれて、スピカが淡々と答えた。

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