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第37話 「VSベレッタ」

〜???〜


エレベーターは勝手に止まり、わたしたちは外に出ました。


「え?」


するとそこにはパスタリアとかで見たような空が見えた。


でも家はボロボロで人が住めるような場所には見えない…。


「ねぇ、ここどこ?」


そんな所でも久遠様は気後れせず、近くにいた女の子に話を訊きます。


「ここはスラムですよ。


大鐘堂から逃げてきたIPDを発症したレーヴァテイルがここに集まってます」


「!?


もしかしたら…」


それを聞いた瞬間、藍紗ちゃんはすごく驚いてその女の子に訊きます。


「これと同じネックレスをした小さな子供が来ませんでしたか!?」


今度は女の子が藍紗ちゃんの迫力に驚いていましたが


「来ましたよ。ここ何日かは見てないんだけど。


元気な子だったから覚えてるわ」


とちゃんと答えてくれました。


「ホントですか!?」


「ええ」


「祢音!」


振り返ると藍紗ちゃんは今までで一番晴れ晴れした顔をしてた。


そんな顔を見てるとわたしも嬉しくなる。


「ベレッタ!」


突然お兄ちゃんが声を上げる。


お兄ちゃんの見てる先を見るとベレッタがこっちの様子を見ていました。


物陰に隠れながら見てるみたいだけど体が大きいから結構目立ってる。


蒼紗ちゃんを捜すのは後回しになりそう…。


ベレッタはもう逃げる気はないみたいで、


見つかったと気づくと大人しく出てきました。


でも捕まる気はないみたい。


手に斧…?が握られてるからね。


「さっさと捕まえるか」


お兄ちゃんは剣を取り出すと正面から走って行きました。


ベレッタは斧を振り上げて待ち構えます。


振り下ろされる瞬間にお兄ちゃんはシールドを張りました。


それで弾いてバッサリいくつもりかな…?


今回の任務は捕獲…いや、逮捕なんだけど…。


でも結局お兄ちゃんはバッサリいかなかった。


それ以前に弾けなかった。


「っつ…!」


「お兄ちゃん!」


弾いたつもりだったんだろうけど、


なんか…シールドも一緒に切られた?みたいになってた。


シールドが切られた事に気づいてすぐに退いたから


掌真っ二つという事にはならなかったけど


戻ってきたお兄ちゃんの掌は真っ赤になって、血が流れてる。


「大丈夫!?」


「まぁ…命に別条はない、って感じだな。


ただ…痛いけど」


「任せて。


♪〜〜♪〜♪〜〜♪〜〜〜♪〜」


藍紗ちゃんが謳い始めるとお兄ちゃんの傷はみるみるうちに消えました。


「ありがとな」


「いやいや、これが私の仕事だし」


治癒魔法、か…。


覚えようとしたけど素質も関係してるらしくて


わたしには覚えられなかったんだよねぇ…。


「どうやらアレは魔力すら切る事ができるようね」


今のやりとりを見ずに得意げに立っている


ベレッタを見ている久遠様が言いました。


「でも私の見立てでは正面だけ。


側面からの魔法には意味がないと思うわ」


「なら祢音…多分真正面から突っ込めばまた振り下ろしてくると思う。


オレが剣で受け止めておく間に横から撃って弾いてくれ。


あいつからは魔力を感じられない。


アレさえなけりゃあ大丈夫だろ」


「普通の銃弾じゃできないだろうから魔法弾になるけどいい?」


「ああ、構わない。


あと、藍紗一応オレに防御力アップの魔法をかけてくれ」


「わかった」


「じゃあ行くぞ!」


お兄ちゃんはまた突っ込みます。


わたしはというと横へ走る。


藍紗ちゃんは謳って、久遠様は見てるだけ…。


上司に言うのもなんだけど…働いて欲しいなぁ…。


お兄ちゃんの予想通り、ベレッタは振り上げ、振り下ろします。


鈍い金属音を立てて2人の武器がぶつかり合います。


ベレッタはこのまま押し込めば勝てると思ってるみたいで


武器を離そうとしません。


今のうち…。


銃に魔力を込め始めます。


弾くんだから爆発しなきゃならないよね。


あまり強すぎるとお兄ちゃんも巻き込むかもしれないし…。


でもお兄ちゃんなら避けるかな…?


……ああもう!弾くの優先!!


斧に狙いを定めて魔法弾を撃ちました。


ボカンと斧に命中。


お兄ちゃんは撃った魔法弾の強さに気づいて避けてくれた。


顔から察すると後で怒られそうだけど…。


ま、見事に吹っ飛んだからOKOK♪


唯一の武器を失ったベレッタは目を丸くして驚いてます。


そこへお兄ちゃんの剣がベレッタを脅します。


「大人しく捕まれ。死にたくはないだろ?」


これで任務も終わり。


あとは蒼紗ちゃんを捜すだけだね。

アルトネリコ「2」ならば「1」があるわけです。

ですが同じ展開にはできないので、むう…考え中です。

感想&評価&話の案、お待ちしてます。

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