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第27話 「舞踏会」

efおもしろかったなぁ


そうそう、こないだようやく知ったんですけど「新山千春」てホントにいたんですね(汗

う〜ん、適当に響きだけで決めたのになぁ…

『長老の間まで来なさい』


という命令を受けてオレ、祢音、奏の3人は長老の間に来ていた。


「任務ですか?」


「ええ、まぁ…そうですね。


ちょっとある方の主催する舞踏会に出てもらいたいんです」


「?」


予想外、とわけのわからない頼みに眉をひそめる。


「この組織には仮の姿としていくつかあります。


そこで得た資金を任務や報酬で使っているんですが、そのスポンサーの位置にいる、


マダムから舞踏会のボディーガードの依頼を兼ねた招待状が来ました。


狙われているという確証はないのでガードの方はついででいいということです」


「だったら調律師が3人も行く必要もないんじゃないですか?」


「そこは休暇も兼ねて楽しんでくればいいという私の配慮ですがいりませんか?」


舞踏会なんてメンドくさそうだったから断ろうと思ったが、


「いえ!喜んで引き受けます。3人で」


その前に祢音がそう言って引き受けてしまった。


「そうですか。


同じ世界にありますから、今から1時間後に行けばちょうど舞踏会の開催に間に合います。


その間に準備を」


「わかりました」


「では準備してきます」



☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



「ねぇねぇ。舞踏会ってことはドレス着ていかなきゃダメなんだよね?


そういや久遠さんがそういうの持ってたような…」


なんでだ…。





〜久遠の部屋〜


「そんなことならお安いご用よ。


好きなものを選びなさい!サイズも揃えてあるわ」


てなわけでより取り見取りってな感じに揃えられた服の数々。


だからなんでそんなに持ってるんだ?


「うわあ!奏ちゃん、どうしようか?」


「私はあまり派手でない服装であればどれでも」


「初めての舞踏会だからね〜」


オレたち全員が初めての舞踏会……………心配だ。





〜異世界〜


「すごーい!」


あーすごいな。


映画とかで見るようなそのまんまの舞踏会が目の前で繰り広げられている。


ホールは2分割されていて、飯を食いながら談話する場所。


そしてすでに結構な人数がダンスを踊っている、場所になっている。


ダンスは上のキャットウォークのような所から見下ろすことができるみたいだ。


2分割されているとは言っても全然狭さを感じさせないほど広い。


「さーて、どうしようか」


なーんて考えていると


「お嬢さん、この私と踊ってくれませんか?」


と手が伸びてきた。


見るとどこかの御曹司か頭首かぼっちゃんか、


金髪のまぶしい男がやってきた。


容姿は悪くない。


むしろ一般的に見ればいい方に入ると思われるほどだ。


そしてその手の先にいるのは祢音。


「え…えーと…」


答えを求めるようにオレを見るがオレはそっぽを向くことで答える。


勝手にしろ。


「じゃ、じゃあよろしくお願いします。


初めてなので…あ…えー……」


「大丈夫ですよ。私に任せて下さい」


「はい、よろしくお願いします」


さすがの祢音もこの状況ではたじたじと相手についていくしかないようだ。


「さて、お前は?」


と振り返って奏を見れば、すでに他の男に誘われている。


だが「興味ありません」の一言で一蹴。


お前、強いな。


「兄さん、上に行きましょう。あの男を監視する必要があります」


そして何にも目もくれず階段へ歩いて行った。


「監視って…お前なぁ…」


とは言え、オレも気になるからついていくことにした。





「…………あー、見つけた。はっ、振り回されてやがる」


祢音たちはダンス会場の中心より離れた結構外寄りの所で踊っている。


踊っているが祢音は初めてだったり緊張してるせいか、相手に合わせるので一杯一杯のようだ。


こんな祢音はなかなか見られないからじっくり見ておこう。


「だけど、相手が気に食わねえな」


かっこいいからかはわかんねぇけどあの笑いが気に食わない。


「珍しく意見が合いますね、私もです」


珍しくはないだろ………お。


不意に視線を食事会場へ向けるとある集まりに目がとまった。


「奏…、あそこのヤツらさ……」


奏はオレが指をさす方向を見る。


「オレらと一緒だな」


「……殺し屋ってことですか?


一見そうには見えませんが…」


「いや、ただパーティ初心者ってなだけ」


あのぎこちなさ、オレが現在経験中だから間違いないな。


「あ、そうですか」


オレの答えは期待外れだったようで、何事もなかったかのように視線を祢音たちへ戻す。


「そうだ。せっかくだしメシ食ってこよ。お前も来いよ」


「いえ、私は監視してるので良さそうなのを適当に持ってきてください」


奏は視線を変えずに言う。


「お前の好み、未だに知らないんだけど」


「………それもそうですね。私も行きます」


そしてようやく祢音以外に視線を向けた奏はオレの後ろをついてきた。





「おー」


普段テレビでしか見ないような料理が目の前にある。


「…!おいしいです…」


奏も思わずこう言うほどだ。


とまぁ料理を堪能していると後に祢音も合流。


そこでステージにマダムが登場し、挨拶を始める。


マダムは何かの宝石がこれでもかと散りばめられた首飾りをしている。


近くの女の話を聞くと、どうやらマダムは自慢好きのようで、あれは自慢の品の一つらしい。


で、うだうだとした話が終わりに近づいた時、


「全員動くな!」


すっとマダムの後ろにガタイのいい男が降りてきて、


サバイバルナイフのような刃物を首筋に突き立てた。


その言葉に騒然となるホール。


「お兄ちゃん!」


「ああ、ただの休日とはいかなかったみたいだな」


マダムのボディーガードと思われる男たちは一歩も動けずその様子を見ている。


近づこうとすればおそらくマダムは殺されるだろう。


それだけ本気であることがその男のフインキから感じ取れる。


だからこそオレたちも動けない。


銃を撃とうにもおそらく刺す方が早いか、防げても余計に刺激するだけだ。


無茶なことをしなければ、静観しているのが正しい。


男は煩わしそうにマダムの首飾りをとると新たに上から現れた小柄な男に渡す。


「まだ動くなよ!」


小柄な男は首飾りを受け取ると堂々とホールの出入り口から出て行った。


「さて、オレもさっさと退散させてもらうか」


刃物を突きつけたまま、でかい男は窓まで移動する。


窓の前まで来るとマダムを押し、すぐに窓から逃げ出した。


2人がいなくなると静かだったホールは人の声で騒がしくなる。


「よし!お前らはちっこいヤツを追え!オレはあいつを追う!」


「大丈夫?そっちの方が強そうだけど?」


「問題ない。何かあったら念話で連絡な」


「了解。じゃ、任せたよ」



      ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★

          戦  闘   終  了

      ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



「あーあ、せっかくのパーティだったのになぁ」


「まぁそういうな。


一応ボディーガードだったんだから」


「私は少し窮屈でしたからよかったです」


そんなこんなで初の舞踏会は終わった。

実はこの回コラボ作品にしようとしたんですけど、なのは編と同じ展開になりそうなんで止めました。


次回、年明けになりますがまた奏の話です。しかも日向絡み。

う〜ん、そろそろ祢音メインの回を何か…


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