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第12話 「別れと真実」

〜機動六課・入口〜


「色々お世話になりました」


3人を代表してまずオレが礼を言う。


オレは完治するとすぐに去るということを先に告げておいた。


それでスケジュールを合わせてくれたようでフォワード部隊を中心に、


世話になったシャマル先生やザフィーラ、ヴィヴィオまでが見送りに来てくれた。


「こちらこそ。楽しかったよ」


「短い間しか過ごさなかったけど、いなくなると寂しいね」


「また遊びにおいでや」


なのはさん、フェイトさん、そしてはやてさんがそれぞれ別れの言葉を言ってくれた。


「うん。きっとね♪」


「その時は訓練よろしくお願いします」


「ふふっ、楽しみにしてるよ」


「サボるんじゃねぇぞ」


「「「はい」」」


「次に会った時の力、楽しみにしているぞ」


そして一緒に訓練や日常を過ごしてきたフォワード部隊。


「訓練、楽しかったよ!」


「また一緒にできるといいですね」


「はい」


スバルとティアに奏が答え、


「祢音さんたちが行ってきた世界の話、楽しみにしてますよ」


「まだ全部聞いてないですから」


「うん。楽しみにしててね」


エリオとキャロには祢音が答える。


「また遊んでね」


「うん。元気でママのような立派な大人になりなよ」


「うん♪」


ヴィヴィオが寄ってくると祢音はしゃがんで頭を撫でてやる。


その様子を2人のママは微笑んで見ている。


「じゃ行きます」


オレは次元転移魔法を使う。


「それじゃ」


「バイバイ!」


「また…」


オレたちはついに機動六課を去った。




〜本部・隊長の間〜


報告するために隊長の間に着くとそこにはレミア隊長、天照様、久遠様がいた。


「申し訳ありませんでした!」


部屋に着くと早々天照様が頭を下げる。


「久遠も頭を下げなさい!」


久遠様に頭を下げさせようと頭に手をかける天照様。


「嫌よ」


それを払いのける久遠様。


「はぁ……」


それを見て小さく溜息を吐く隊長。


何が何だかわからないオレたちはただそれを見て


「どういうことですか?」


と質問するだけだった。


「実は……今回の一件は全て久遠の仕組んだことだったんです。


なんかぶつぶつ言っていたので問い詰めたら私が仕組んだことだって白状しました。


理由は私の困った様子が見たかった、それだけです」


「それだけってなによ。私が何のためにこんなとこ来てると思ってんの?


あなたをいじるためよ、半分以上」


そしてニヤリと笑う。


「私に材料や道具を持ってくるよう言ったのもその途中で襲ったのも全てこの久遠の仕業しわざ


「ちなみにあなたたちを襲った魔導師の集団も私の差金さしがねよ。


捕らえてあった違法魔導師に取引したのよ。


『協力してくれたら条件付きだけど刑期を短くしてあげる』って。


最後のは予想外だった。それは謝っておくわ」


とんでもない種明かししやがった。コイツ……


祢音や奏をチラリと見ると奏はともかく、祢音は唖然としていて怒る気もでないようだ。


「話は変わって、紹介しておく人がいます入ってきなさい」


そうすると1人の男が部屋に入ってきた。


そいつの顔を見てオレは顔をしかめた。


その男は捜索に行った世界、あのビルの屋上で出会った男だった。


オレたちと同じように黒いコートを着ている。


体型はどっちかというとやせた方。


顔は青年というイメージで、笑うとさわやかに見えるだろう。


髪はそんなに長くもないし、特にいじってあるようには見えない。


そのままヤツは何も言わず隊長の隣に立つ。


「彼は『来栖くるす 真夜しんや』。新たな調律師よ。


私の下で助手として色々やってもらってたんだけど、調律師が足りないみたいだし、


ラグナロクも防いだから陰で動いてもらう必要もなくなったし、手伝うように言ったのよ」


紹介は久遠様が言い、さらに続ける。


「彼は二重人格で男と女、それぞれの人格を合わせ持ってる。


男性の人格は『真夜しんや』、女性の人格は『真夜まや』。


呼び名が変わるから普段は『来栖』と呼んだ方がいいわね」


「よろしく」


そういうことか。


「私が違法魔導師が過激なことをしないように


見張るよう命じたんだけど、あまり意味はなかったみたいね」


「申し訳ないです」


意外と素直なヤツのようだ。


「じゃ言うことも言ったことだし、私は戻らせてもらうわ」


と言うや否や、久遠様はさっさと部屋を出て行った。


「じゃ、オレも…」


「ちょ、久遠!あなたにはまだ罰を受けてもらってません!戻りなさい!」


「相変わらずのようだね」


さらにそれを追って天照様と来栖も部屋を出ていく。


あれでアカシャの末裔って言うから驚きだな。


それは隊長も言わずとも思っているようで再び小さく溜息を吐き、


「解散です」


と言った。




〜本部・無月の部屋〜


「びっくりだね。まさか仕組まれていたことだなんて」


「とんだとばっちりを受けたもんだ」


オレたちは本部に用意されている部屋で休息をとっている。


「これからどうするの?」


「特に任務もないみたいだ。


突然大きな任務が来るかもしれないから、ちょっとした任務に調律師は動かさないらしいしな」


「水月島に戻る…?」


「だろうな」


「じゃあ早く戻ろうよ!やりたいこともあるし」


「わかった。じゃ帰るぞ」


これでなのは編も終了です。

初の二次創作ってことでしたが、うまく書けてましたでしょうか?

感想&評価待ってます。

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