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1章 はじまり
「う…光がまぶしい…あれ?体が動かない…」
俺は気がつくと地面に仰向けに寝転がっていた。
そして、目の前には3メートルはある悪魔が剣を振り下ろそうとしている。
俺は命の終わりを感じ取った…
悪魔が剣を振り下ろそうとした瞬間、目の前を光が包んだ。
「こら!起きなさい!」
遠くの方から母さんの大きな声が聞こえる。
「起きなさい!」
声が近くなってくる…
はっと目を覚ますと目の前には母さんが居た。
「あれ...悪魔は?」
そうすると、母さんは笑いながら
「なに寝ぼけたこと言ってんの?悪魔だなんているわけないでしょ!」
母さんはそう言うと俺を布団から引っ張り出した。
「あぁ、そうだった勇者が作った壁のおかげで悪魔は入ってこれないんだった…」
「ほら、寝ぼけてないで!顔洗ってきなさい、朝食にするわよ!」
俺はぼーっとしたまま外に行き家の外にある井戸から水を汲み顔を洗っていた、