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プロローグ

 私の名前はトマト。うんん、これは本名じゃないの。本名は鳥井的って言うの。私の両親が常に目標をもって強く生きて欲しいって、つけてくれた。名字の最初と名前を連携させたあだ名でね、案外気に入ってたんだけど……あることがキッカケでそのあだ名が嫌いになっちゃった。

 私の家は鎧村にある農家で、ビニールハウスで野菜を育てたり、米も育てたりしている。夏、商品にならない駄目野菜が倉庫に溢れる。皆虫に食われたり、日焼けしたり、病気してしまった野菜ばかりだ。山積みになった下の方はもう半分腐っている。食べようにもこんなにたくさん食べられない。母の「うちは第六次産業はやってないから」という言葉。下手に手を出しても手間ばかりかかって儲からないということかもしれない。


 学校にも通ってる。山上高校って言って、通学するのに片道2時間もかかる所にある。家も学校も、なにもかもが田舎で、通学の際にはバスを利用する。


 6人家族で私は3人兄弟の真ん中っ子。上には社会人になったばかりの兄の洋助、下には小学5年生の妹の明美がいる。明美がまた言うことを聞かない妹で、いつも喧嘩ばかりしている。母親の夜子は事務の仕事をしていて、父親の春男は最近農業組合から株式会社にした会社の社長だ。あぁ、でもね、社長とは言っても苦労は多いみたい。経営者って大変だよね。最後は祖母のキヨコ。キヨコおばあちゃんは料理上手で明るい元気なおばあちゃん! たまに同じことを言うけど凄く優しい。


 おっとっと、自己紹介はこれくらいね。詳しいことは追々話します。

少し長くなったけど……キッカケっていうのがね――あの事件、そう。思いだすだけで鼻血が出ちゃいそうなあの事件。

あぁ、思い出したくもない。


 暇な人は片手にキュウリスティックでも持って聞いてね?


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