第38話 笑目線
それから3日後のこと。
遊が歌詞を書いてきたらしい。
「ちょっと、見せて」
「いいよ」
どんなんなんだろ。
『何度言ったか分からない、「一生のお願い」をもう一度。
あなたを愛させてください。
もしそれが叶わないなら、もう一度名前を呼ばせてください。
近すぎて見えなかった、君の苦しむ顔が頭の中に浮かんでく。
「さようなら」
たった一言で、僕の体は固まって、思考回路まで固まって。
君の腕をつかめずに、ただ見ることしかできなくて。
後悔で、体が歪んで、消えたいのに、消えれない・・・・・・・』
「・・・おい」
思わず声が低くなる。
「え、何?」
「おまえなぁ・・・」
「うん」
「暗いんだよ!!」
これは、暗すぎる。
「いいじゃん、切ない」
「そういう切ないじゃない!!彼女いなくなっちゃってるよ!!」
「うん」
「うーん、・・・ボツ」
「えぇ・・・」
遊が不満そうな顔をする。
「そういうんだったら、笑が書いて」
「は?」
何言っちゃてるんだこいつは。
「だって、こういうのしか書けない」
まじかよ・・・。
「わかった・・・」
なんとかなるかな?
遊の活躍ってこれですww笑に詞を書かせるっていうwwひどい扱いしてごめんねww