第32話 笑目線
さっき、ちょっと変なことを聞いてしまった。
『…俺のことどう思ってる?』
それを言った瞬間に後悔してあわてて、兄弟だと思っているかとか友達だと思っているかを付けたした。
由愛は、ほんのちょっと、微妙な間をあけながら兄弟だと思っているといった。
うれしいような、悔しいような、悲しいような感じがした。
それからコンビニについて、チョコとジュースと自分たちのお菓子を買ってコンビニを出た。
ちょっと意地悪して、炭酸のきついのとビターチョコを買ってやろうかと思ったけど、やっぱやめといた。
アパートについてドアを開けようとしたら、中から声が聞こえてきた。
「由愛絶対笑のこと好きだよな」
「笑も由愛のこと好きだよ」
「っていうか、よく気付かないよね」
「何年前からだよ!!」
「さっさと告っちゃえばいいのに。」
…おいおいおいおいおいおいおい!!
何話してんの?
何話してんの!?
ほらもう由愛のも聞こえてんじゃん。
俯いてるけど真っ赤なのががわかる。
やっぱりきつい炭酸とビターチョコにしとけばよかった…。
なんて、思いながらドアをあけた。
「あ、おかえり」
「ただいま」
みんなは聞こえてないと思ってるようだった。
それからしばらくしてから解散になった。
一気に2話書きました!!テスト終わったら暇ですね。