第31話 由愛目線
月に1回のライヴは無事に終わり、みんなで反省会中。
「結構うまくいったよね?」
と、笑。
「うん、よかったと思う」
と、なんか満足げな遊。
よくそんな余裕あるね。
「ねぇ、歌詞間違えてなかった?」
と、かなり不安そうな咲。
「大丈夫だよ」
と、やさしくが慰めてる遊。
「私しくじったよ…。」
と、有希。
「え?何処が?」
と、ちょっと驚いている博樹。
各々彼氏に慰めってもらってる。
んー、なんかほほえましいな。
「俺コンビに行くけどなんかいる?」
と、笑が立ちあがった。
「あ、私も行く!」
と言って、笑の横に立った。
「私チョコ~、笑のおごりで」
「え!?」
「俺ジュース、もちろん笑のおごりで」
「えぇ!?」
「「よろしくー」」
と、咲と博樹が声をそろえた。
「絶対いや」
と、本気で嫌そうな笑。
「なんで?」
と、博樹。
「なんでも」
「いいじゃん」
「いやだ」
「お願い」
「断る」
「え~」
「…欲しいものがあるなら自分で買え」
「…ごめんなさい」
おぉ、珍しい。
ちょっと笑がブラックになった。
「じゃ、行ってきます」
「いってら~」
私は笑について外に出た。
そのまましばらく無言で歩く。
「…あのさぁ」
「何?」
「…俺のことどう思ってる?」
「はぁ!?」
いきなりの質問の&内容にびっくりした。
「兄弟だと思ってる?友達だと思ってる?」
あぁ、なんだそういう質問か…。
「兄弟だと、…思ってるよ…」
あぁあぁぁ、自分のうそつき。
っていうか、1人の男としてみてますなんて言えるの?
…絶対言えない。
「そっか…」
「何で?」
「ん?なんとなく」
…いま友達だって思ってるって言ったら、笑はどんな顔するかな?
笑う?
びっくりする?
喜ぶ?
悲しむ?
…私はこの中のどれでもいいと思った。
久しぶりに由愛と笑のことについて書きました!!なんかまたキャラ変わってますね…。