第2話 有希目線
私たちは、初のオリジナル曲を作ることになった。
「誰が詞書く?」
と、笑。
さすが、しっかり者。
「やっぱり、由愛だよね」
と、博樹。
「うん、由愛が書いてよ」
と、遊。
ちょっと、笑ってない?
「えぇ!?なんで!!」
由愛、反応がかわいい。
男顔だけど、普通にめちゃくちゃかわいいもんな。
「だってみんな、曲作んなきゃいけないし」
でました、咲の毒舌。
やさしいけど、毒がある。
「咲、手伝ってぇ」
由愛、半泣きじゃん。
「ごめん、曲作るので精一杯」
スッパァーン!!
由愛、切られたね。
「有希手伝ってぇ」
次は、私か。
「うん、いいよ」
そう私が言ったら、みんなが固まった。
「お前、作詞すんの?」
と、博樹がちょっと真剣な顔で言ってきた。
「うん、するよ」
みんな、どうしたの?
「ホントに?」
博樹がちょっと近づいて言った。
「うん」
「ホントに?」
「うん」
「ホントに!?」
「・・・うん」
「ホントに!!??」
「うん、ってか近い!!」
博樹がちょっとずづ、近づいてきていた。
「有希、ありがとう!!」
由愛、めっちゃうれしそう。
「ベース大丈夫?」
と、咲が心配してくれた。
「うん、大丈夫!!」
「じゃ、二人頑張ってね」
と、笑。
なんか、女子にみえる。
笑と由愛って、顔とか性格もあんま似てないけど、どっちも女の子らしいんだよね。
なんか、変な感じがする。
まぁ、とりあえず、私も詞を書くことになりました。
やっぱり切なくなくなりそうかも・・・。