第1話 由愛目線
「由愛、起きて」
「・・・ん」
「ちこくするよ」
「わかった・・・」
目を開けると、満面の笑みの笑がいた。
もう、制服に着替えてる。
私も、制服に着替えて、一緒にご飯を食べる。
歯ぁ磨いて、顔洗って、髪といて外に出る。
そこには、もう皆がいた。
「あんたら、遅い」
と、ちょっと怒り気味の有希。
「間に合うから、大丈夫だよ」
と、いつも優しい咲。
「まだ遅いのいるし」
と、苦笑いの笑。
「お前、さっさと起きろよ!!」
「だって眠たい・・・」
そんなやり取りをしながら、出てきたのは、怒っちゃってる博樹と、まだ眠たそうな遊。
「二人、遅い」
「だって、遊が・・・」
「人のせいにすんな!!」
「リアルに、人のせいだ!!」
またはじまった。
「ほっといていこぉ」
と、みんなほったらかし。
だって、いっつもだもん。
そんな感じで、なんとか学校に着いた。
・・・最後の方走ったけど。
学校に着いてから、すぐにある部屋に一直線。
そこには、私たちの宝物があった。
みんなそれをいじりだした。
「みんな、準備いい?」
と、笑が言う。
「いいよ」
と、有希が答えて、遊の合図で始まる。
私たちは、軽音部にはいって、バンドを組んでいる。
宝物とは、楽器のことだ。
私はボーカルで、笑がギター、遊がドラム、博樹はギターボーカルで、有希がベース、咲がキーボードだ。
みんな、プロ級にうまい。
私も精一杯歌う。
みんなに合わせて歌って、博樹とハモるのは、めちゃくちゃ楽しい。
演奏が終わってから、博樹がこう言った。
「そろそろオリジナル曲作ってみない?」
たしかに、いろんな人のコピーばっかりしている。
「いいね、作ろうよ」
と、咲が言って、
「よし、じゃぁ作ろ」
と、遊がいった。
こうして、私たち初めての曲作りが始まった。
話が進むのが、早い気がする・・・。