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好きな人  作者: 由宇加
19/40

第18話 笑(しょう)目線

え、なんで?

何でそんな顔してんの?

「なんかちょっとすっきりしたぁ」

「え…?」

「なんか、双子なのに似てないし、性格も似てないし、でもなんか変なことにてるの、おかしいと思ってたんだ」

「とりあえず、2人で話ししてきたら?」

有希の提案で、俺たちは2人で話をすることにした。

「ねぇ、ショックじゃないの?」

「いや…、ショックだけど、ショックじゃない」

「…意味分かんない」

「血つながってないのも、戸籍上の真っ赤な他人ってことも関係ないでしょ?笑は、私のお兄ちゃんだもん」

「そっか…」

「ねぇ、どこが似てるんだと思う?」

「へ?」

いきなり何聞いてんの…。

「私たち、どこが似てるんだと思う?」

「う~ん…、どこだろ?」

「どこだろうねぇ?」

「え!?」

「え?」

「どこか分かんないの?」

「え、うん」

何この天然。

「あっ、曲いいの出来そう?」

「どうだろ」

「なんか弾いてよ」

「いいよ」

俺は、ギターを抱えて、何かの曲を弾いた。

なんの曲かは、忘れたけど好きな曲だった。

「…この曲」

いきなり、由愛が歌いだした。

「あ…」

思い出した。

初めて作った曲だ。

めちゃくちゃへたくそで、何回も書きなおした。

何回も、由愛が歌っていた。

「久しぶりに歌った」

「うん」

「ねぇ」

「ん?」

「この曲じゃダメ?」

「何が?」

「オリジナル曲」

「俺はいいよ」

「じゃぁ、これがいい!!」

「じゃぁ、ちょっと変えなきゃな」

「私手伝うよ」

「…ありがとう」

その日俺たちは、近所に迷惑がかからないような時間まで、ずっと弾いて、ずっと歌っていた。

昔に戻ったみたいで、ちょっと懐かしかった。

こんなこと、普通に出来ることじゃないですよね。そこら辺は、大目に見てください。

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