外伝 バーチャルのオフpart9
ハロライブ本社。
待合室のソファーで項垂れる女性。
零真「どうした?」
天内「ここ最近、お仕事の報告が急でさ…」
彼女は天内かなた、ハロライブのバーチャルアイドルの一人、握力がめっちゃ高い。
零真「考える( ー̀ωー́ ).。oஇ」
零真「起きている事態は大体想像できる、長年尽力していたエリアマネージャーの引退、それに伴う『情報共有』の欠落、大体そんな感じだろう」
天内「…」
零真「とある原作者の勤め先でも、従業員一人一人を『マルチで使い回し』、短時間で様々な作業に従事させているらしい」
零真「新人の従業員が入社間もない状態でも、厳しい仕事をその人に押し付ける形をとっている、実に嘆かわしい」
天内「若干こっちと被るところがあるね」
零真「まずやるべきことは、『ホウレンソウ』を全職員に義務付けさせることだろう、間違ってもバーチャルアイドルに1年前から決まっていたことを、数カ月前に伝えるなんてことはやってはいけない」
零真「そういったことを解決せずに日々を過ごせば、それはバーチャルアイドルの『方向性の違いからの卒業』に繋がる」
零真「まずは現場スタッフ、社員の『内部意識』を改める必要がある」
天内「そうだよねぇ…」
零真「正直ベースで話すなら、『スタッフ、社員の替えはいくらでもいる』だが、『集客が見込めるバーチャルアイドルはそう簡単には出現しない』、新人育成も相当大変だ」
零真「君達が多忙なのは重々承知だし、今後バーチャル界は企業さん達とのお仕事が増えると予想している、だから会社にはもっと内部事情を解決していってほしいと願っている」
不安そうな表情を浮かべる。
零真「まぁそんな顔するなって、この前、カードショップに出向いた時に、ハロカで対戦している人達を見かけたぜ」
零真「君を使っている人もちゃんと確認したよ」
天内「(#^.^#)」
ここ最近の体験した話を天内に話す、零真であった。
原作者「スケジュールがあるのでしょうが、Vの子達も多忙であるということを肝に銘じてほしい」
原作者「これ以上人が減ったら、どうするつもりなんだろうと心配になります」